皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

向かい風の今

2021-09-08 00:02:53 | 政を為すは人にあり

 九月を迎えいよいよ解散総選挙に向け、国会も動きだそうとした矢先、現職の総理大臣は、コロナ対策と自党の総裁選の準備は両立できかねるとして、早々に政局から離れてしまった。七月以降、オリンピック、感染拡大のニュースが大々的に報じられるなかで、一転政治のニュースが一大ニュースとなっていることに不思議な気持ちがする。

風によって当選し、風に吹かれていなくなっていく。選挙に弱い議員はまさしく一大事ということだろうが、任期満了による衆議院選挙であることには違いなく、これまで四年間かけて積み重ねてきた実績の評価であるとと共に、緊急事態宣言中の解散は医療関係者の負担を考えればあり得ないと言うことだろう。

紙面での論説に、私たち一般市民側から見た政治と社会との関係性がよく示されている文が眼に留まった。

小選挙区の弊害の一つに敵を作らないように妥協を重ねてしまうことがあげられる。今の議員は有権者にたいし、『そうですね、そうですね』となり『あなたは間違っています』などとはけして言わなくなっている。時を重ねるほど芯がなくなり、究極のポピュリズムとなって行く

有権者によって選ばれた議員は国民の鏡。今の社会は組織より個人を優先させる風潮が蔓延していて、これまで積み上げてきた秩序や常識と言った考えが崩れてしまっている。部下は言うことを聞かず、上司は厳しく指導もできない。

実際コロナ感染して入院も経過観察もできない事態になっているのは確かだろう。国会についてはオンラインで開くべきだ。そのための法整備だって即座に取り組むべきだろう。

いつかいつかと思っているうちにそのときは必ず来る。先送りという逃げの一手ではいつか退路がなくなるだろう。


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