筍が顔を出す季節。春先に太く食べ応えある筍は「孟宗竹」という品種で三月中旬から出回るが、日本原産の「真竹」は五月の後半から旬を迎える。継ぎ目の輪が二本でやや細身が真竹。
継ぎ目が一本の輪で太いのが孟宗竹。
竹は生育が非常に早く一晩で一節伸びるとも。「筍の親優り」と言われ子供が親より優れていることわざもある。またこの時期雨も多くなり、次々と筍が生じる様を物事に例えて「雨後の竹の子」などと表現する。
竹はその根を地に張り巡らし、大地を鎮めると考えられることから地鎮祭の注連縄を張ることに用いられる。
写真は鴻巣の竹林公園。人の手が入らなければ「竹藪」となり美しく間引いて育てられれば「竹林」となる。何事も人の手間が大事なのだろう。