皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

融和の心を世界へ

2017-02-16 20:46:59 | 神社と歴史

年に一度行われる宗教法人研修会に参加しました。会場は埼玉県川越庁舎でした。宗教法人の監督官庁は県総務部学事課で、学校法人の監督も兼務しているそうです。埼玉県のマスコットと言えばコバトンです。
監督官庁と共に主催者として埼玉県宗教連盟の副理事のかたが挨拶されました。カトリック川越教会神父の加藤智様でした。加藤神父様は5年前に帰国するまで、イギリス現地の教会に20年以上お勤めされていたとのことです。
やはり現在でもヨーロッパの宗教事情は日本とは異なり、宗教間対立は続いているそうです。宗派を越えて平和への祈りを捧げる事のできる国は少なく、もっと融和に基づく平和への活動を日本から発信することができるはずとお話されていました。カトリック教会の役割とは最後の1人まで、天国に魂を送れるよう、手をさしのべることだそうです。平和への祈り。「手を合わせ、頭を垂れて祈る姿は、人間の姿の中で、最も美しい!」と語っていらっしゃいました。
県内の宗教法人登録件数は約4900。その内の95%が、毎年度法定文書を提出しているそうです。宗教活動として聖の部分と公益法人としての俗の部分。一部の有名神社仏閣よりも、地域の鎮守としての小さな寺や神社が圧倒的に多く、このあたりは会社と同じで、大企業と多くの中小企業との関係と似ています。
小さな神社には年度ごとの会計報告義務はありませんが、基本財産と役員名簿は提出する必要があります。また、区画整理等で境内地の処分をしたり、駐車場を収益目的で貸すなどするときには申請が必要になります。
おみくじ、お札の頒布は公益事業ですが、ハガキやキーホルダーについては物品販売業と見なされ、収益事業となります。御朱印帖については、朱印が直に押して記入されていれば御札と同じと見なされ、帳面だけでは販売とみなされるそうです。
また、判例に於てはペット霊園は公益事業と見なされず、不動産貸付業として扱われるそうです。法人規模の大小関係なく、関係法規の遵守義務は発生するようです。

帰り道に川越氷川神社に参拝。夕方5時近くにも拘わらず、沢山の参拝者で賑わっていました。多くの人が参拝後も、鳥居の前で一礼して境内をさる様子が美しく感じました。
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