日本の復活はあるのか。
先日、古くからの友人と久しぶりに夫婦で食事をしました。彼女はメキシコに生活拠点を置いて日本にも毎年帰国していますし、日本に帰国時にはアジア諸国に足を延ばしている人で、私の周りにいる現役の国際人の数少ない一人です。
常々思っているのですが、日本が海外の発展途上国から経済で追いつき追い越されていく様がとても残念に思っている事を話しました。
先日の私達夫婦で行ったインドネシアの旅で、思っていた以上に生活物価が高かった話をしました。日本と比較して道路や鉄道のインフラ、一般住民の生活する住宅、服装のレベル等の見えるところ全てで発展途上国なので、ホテルや食事代金も日本と比較して安い筈だと思ったのですが、東京都内と比べれば安いのですが地方と比べると意外と値段が高くてびっくりした旨の話をして、意見を聞くと、メキシコも同様で住居費は2倍になったし、以前は昼食に牛肉ステーキにワインも飲めたのに今では同地に住む日本人の収入は日本基準なので上昇少なく、口をそろえて牛肉は高くて食べられなくなってしまったと私と同じ意見でした。そして、そのタイミングはコロナ後に始まりロシア・ウクライナ戦争で一気に変わってしまったと。
ただしメキシコと日本とで異なる部分もあります。メキシコのペソは米ドルに対しても高くなっているそうで、経済も好景気なのでしょう銀行預金金利ですが1年前に定期が上昇して4%に上がっていたのが、満期切替で更に上がって5%になっていたとの事。日本よりも物価上昇が激しいようなので簡単には比較できませんがなんとも羨ましい。。。日本の銀行金利を調べてみたらネット銀行含めて定期預金金利100万円以上の場合、1位の「auじぶん銀行」特別キャンペーンでも0.35%、因みに都銀は各行ともに0.0025%(2024年1月)でした。日本はバブル崩壊後からの0%金融政策が未だに続いていると思いますが、そのおかげで企業も低い金利で資金を調達出来その恩恵で利支払いも少なく済み、結果多くの利益も出せただろうし、個人では低金利でお金を借りれるので住宅購入もしやすかった筈なので良い部分も確かにあったのでしょう。。。
でも、日本と海外との今の差があまりにも残念過ぎる事に悲しくて。今の日本で「円」を5%で運用するには、例えばリスクある株式投資で上場企業の配当をと思っても5%は高配当株式とされていて数もそう多くはありません。
そんな状況でも、私ら一般人が海外に行けば円の強みで富豪みたいに物が安く感じられれば、まだ理解も出来ますが、今や途上国の国民が日本に清潔安全でさらに物が安いと旅行を楽しみにくる始末。
私個人にこの状況をどうにも出来ないし、日本人の65歳以上の多くがこれから自分の老後生活を守ろうにも、年金収入だけでは日本国内はおろか発展途上国に生活基盤を移せばと思っていた数年前からも状況は変わってしまい、いったい全体どうやって生活すりゃ良いの?!
老人の為には、急激な円高ドル安になって銀行金利も世界標準程度になれば輸入品は安くなるので、生活はこれ以上苦しくはならない気がします。
子供たちの為には、為替や金利は今のままでも物価は今の2倍、収入は2.2倍程度になれば、収入が物価上昇よりも多少増える分少しは生活も楽になり、一方海外ではモノの値段が今の半値に感じれば楽しいと思います。その分老人は地獄を見る事になるでしょうが。
少なくとも、私達夫婦はこれからの人生に夢を追いかけ自分の人生は愉しんだ者勝ちの前向きにと思っていますが、どうなるのでしょうか。。。