折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

気のせいだとしても・・・

2023年08月20日 | 

お寺の蓮




菩提寺の盆施餓鬼は毎年8月21日、今年はちょうどこの日に別の用がありその時間にお寺には行けず卒塔婆と法要だけはお願いして当日の様子はリモートで。当日行けないとなると境内にあるお墓の中では夫や姑さんが「〇〇さんは来ないし、花は枯れたまま・・・」と嘆かれていそうで前日の朝にお墓参りに行きました。真夏でもありお盆前に替えた花はすっかり枯れていましたから、行って良かったです。

6時前に家を出て自転車で地下鉄の駅まで行きます。途中での事。信号機のある交差点近くのマンションの前の歩道で人が倒れていました。自転車を止めてそーっと見る。30代くらいの太めで鼻の下に髭のある男性・・・顔色は悪くないし苦しい顔つきでもない。上半身裸でゴム草履とシャツらしいものは近くにあって、寝ているのか倒れているのか・・・酔っ払いか、もしかすると薬かも。声をかけるべきかほっておくべきか、日曜日の早朝はまだ人が歩いていないのです。どうみてもすぐ死にそうな緊急事態には見えないので、そのまんまその場を離れました。自転車で走りながら、あれでよかったのかなぁ、あの時救急車を呼べば助かった人だったりしてと、ちょっと後悔しながら戻らずその後のことはわかりません。

それから地下鉄に乗ると日曜日の朝の車内はガラガラ、私は3人掛けの優先席の隅っこに座って降りる駅まで25分眠るつもりでした。走り出して2駅めで乗り込んできた若い女性が2人私の隣にドスンとぶつかって倒れ込むように座りました。座ったとたん肩も脚も大胆に見せたスタイルで眠り込み私にもたれかかります。長い髪がうっとおしいし斜め前のロングシートは広々空いているので私が移動しました。私が立ち上がると隣の彼女は支えが無くなって倒れそう。そんなこと知ったことかと思う私。
道路に寝ていた男性とか電車で眠りこけている若い娘さんとか、どんな夜を過ごしてここにいるのだろうと思います。昨夜は9時半ごろ寝て4時過ぎに起きたババさんの生活時間からは想像できない暮らしなんだろうと思っていたら私は眠れないまま駅に着きました。

地下鉄を降りてだらだら坂を下ってお寺へ。その間に心は少し清らかにして本堂にお参りしてからお墓の花を替えて手を合わせていると爽やかな風が一度二度と吹いてきました。夫から「ありがとう」って言われたような、これって気のせいだよねとも思うのです。気のせいでも何でもこれで私の気が済むのですからやはり来なくては、また秋のお彼岸には来ますからねと言ってお寺を後にしました。帰りのだらだら登り坂は倍ほどの距離に感じて遠かった。


歩道に埋め込まれた「参道阪」良く見えませんが真ん中あたりに書いてあります





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