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頂いた枇杷
親友のご主人から「今年も枇杷の季節が来ましたよ」と誘っていただきました。隣の市の郊外に住む友人は年々記憶が衰えて来ていますが、今年も私だと分かって名前も覚えていてくれました。
JRの駅までご主人の運転で迎えに来ていただき、彼女の家まで行く間にスーパーでお弁当を買うのも毎年の事になりました。家に着けば家の前の畑に直行。畑の中にパラソルを立ててテーブルと椅子を置いて「畑の応接間」です。周囲には田植えが終わったばかりの水田が広がり水を渡って吹く風は涼しくて気持ちがいい。そこに時々カエルの声。パラソルを立てた周りは家庭菜園と言うには立派なスイカの畝、里芋の畝、ナスにトマトにサニーレタスは薹が立って花が咲きそうな畝などもあって明るく豊かな応接間です。
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パラソルの下で 友人はいつも華やかな服
「50年前に植えた時は50センチくらいだったけどね」家の前の大きな枇杷の木は実がたわわです。「袋をかぶせないと鳥がつついてね、かぶせない方が甘いけどね」とご主人。高い木の上の方からも枝ごと切って「さあ枇杷の食べ放題!」とお楽しみの時間です。友人は座っているだけでしたが食欲は十分なので、枇杷とお弁当をいただきながら繰り返す思い出話。高校時代の記憶は残っていて「そうそう…そうだったよね~」と。アルバムを見れば思い出すことも多く、まだ大丈夫と思えました。
帰りもJRの駅まで送っていただいて、車から手を振り遠ざかる彼女を見送りながら来年もその次の年も畑の応接間でおしゃべりが出来たら・・・それには2人と同い年のご主人も共に元気でいなければ、ずっと元気でいたいと思った1日でした。
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彼女の家の近くから遠くに名古屋駅のビル群が見えました。(写真ではよく見えないけれど)
わが家からは私鉄・JRと乗り継いで駅まで迎えに来てもらいずいぶん遠くまでと思ったのに意外と近かった。
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お土産にいただいた枇杷は傷みやすいので コンポートにして少しゼリーにも。これは私には珍しいことです。