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折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

映画「ねことじいちゃん」の島へ(3)

2019年09月09日 | スケッチ旅



久し振りに遠出して電車に乗ると風景も新鮮に感じます。
すでに稔った田、少し色づいた田んぼ、良く茂った畑は大豆かしらなどとワクワクして眺めました。
往きはちょうど通勤通学の時間帯だったので乗り合わせた人をちらちら見てました。
立ったままでも揺られてもスマホに見入っている人、眠っている人、今日一日働かなければならない
のに立ったままの通勤は大変だろうななどと思います。遊びに行く私は座れたけれど白髪のババちゃん
に前に立たれたら座っている人も困るだろうなとも思います。

残念だったのは一列のベンチシートの車両です。込み合ってきたら何も見えないまま。
帰りの列車もベンチシートで50分余り外が見えなくてその上寒かった。乗った時は気持ち良かった
のですが、それでもあれ程冷房を効かせる必要があるのかしらと思うのです。
座った場所に寄るのでしょうか。私はタオルを取り出して膝に掛けました。



    
帰りの船を待つ間に最後の一枚

島に着いて岸壁からのぞくと水がとても澄んでいるのに感激です。
こんなにきれいな海を見ても泳ぎたいと思わないし、靴を脱いでバシャバシャ歩きたいとも思わない。
これが歳をとったということかしら、いつからこうなったのかと自分でも不思議です。
岸壁沿いの底の方には多分ハゼが何匹もツー ツーと泳いでいて、水面近くを体をくねらせて群れて
いるのはサヨリの子供かも。
桟橋で釣りをしているオジサンに「何が釣れますか?」と聞いたら返事は「ぜんぜん」と。
その昔、天気が良くて魚が見えているのにぜんぜん釣れない時もあったなとスケッチしながら夫と
竿を並べて過ごした頃を懐かしく思い出しました。
港の中の水面は緑がかった青色にキラキラ光って小さく揺れて眺めていると思い出も浮かんできて
時間を忘れてしまいそうでした。






スケッチに疲れると島で出会ったオバサンから聞いていた「もんぺまるけ」に寄りました。
ここでは佐久島産の天草を利用したものが美味しいとかでトコロテンをいただきました。角がしっかり
した食べ応えのあるトコロテンに西尾名産の抹茶入りの蜜を掛けたもの。美味しかった。
ここも古民家を改装したカフェです。出窓に真っ黒な猫が寝ているのもいい感じでしたし、ここには
二人連れの若い娘さんの先客もありました。他にはお客さんを見かけません。
船が着くと皆さんレンタル自転車で東港に向かってしまうようでした。

江戸時代には海運業で栄えた名残なのか凝った棟瓦をのせた家が沢山ありました。
瓦積みの塀の有る家にも昔は蔵が3つもあったとか。
島には古墳がいくつもあり縄文土器も出土していることから大昔から豊かな暮らしがあったようです。
今では信号機が一つもない静かな島になりました。
私にとっては賑やか過ぎない静かな島が嬉しいです。
そしてまたいつか島の東へ行ってみたいと思っています。

家に帰ってからハガキに

「ねことじいちゃん」の島へはこれで終わります。




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