折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

映画「ねことじいちゃん」の島へ(2)

2019年09月08日 | スケッチ旅

「カフェ百一(ひやくいち)の窓から」



佐久島西の集落から下って西港の前にある「カフエ 百一」へ。
ここは映画の中で柴咲コウさん演じる美智子がオープンさせた「カフェ トリューシャル」を
撮影した場所。私は特に聖地巡りを目的にしたわけではないのですがこのカフェからの眺めが
素敵だったのでここだけは行って見たかったのです。

港に着いた時はまだ10時の開店前、、しばらく歩いてからもう一度道路から20段の急な石段を
おそるおそる登っていくと映画そのままの入り口に「OPEN」の看板。
入ってみると先ほどカフェ前の地蔵堂の工事をされていた方が上がり框に腰掛けて一人コーヒーを
飲んでいるだけでした。お昼も近いのでサンドイッチと海の見えるカウンター席をお願いしました。「お座敷の方はクラーが入ってますが、カウンター席は扇風機だけですが・・・」と。
私には外の見えないお座敷より開け放して海の風が入るカウンター席がずっといい。風が涼しい。
映画のとおりというかここで撮影されたのだから当たり前なのですが、港を見下ろす最高の場所です。
他にお客さんは誰もいないのでスケッチブックを広げて、ともかくここに来た印にスケッチしました。


  カフェのカウンター席



ひとり占めの風景と空間にもう少し長居したくてデザートも注文しての~んびり。
船が着けば店の前はレンタル自転車で通り過ぎて行く若い人をたくさん見かけます。
それなのにお店には帰るまでお客さんは誰もなかった。

お店の方が「向こうに見えるのが日間賀島、すぐ右手が知多半島、左の岬の向こうに篠島が隠れて
います」と。映画が封切られた後はしばらく混雑するだろうと来るのを遅らせていたと話すと
「映画の影響はあまりなかったですね。みなさん映画見てよかったねで終わってしまわれたようです」
言われてみれば映画の観客はシニアが圧倒的でした。普通のシニアさんは時間を調べてわざわざやって
こないのかも。私も島に着くまで乗り換えは5回、面倒です!観光客にババちゃんを見かけないのも
分かります。
ただシニアさんカップルにはたま~に出会いました。お話した方は「映画?見てないです」って。

  
「西港の集落」




前の絵で疲れてしまい気分を変えてペンでザックリ描きました。
この方が気分良くて私らしい気がします。


窓から見えた港のまわりを何ヶ所かスケッチして、その度に自分にがっかりしながら時間いっぱい
まで歩いたり描いたりしてきました。
帰りの船は14:57発 これを逃すと連絡するバスがありません。遅れないように港近くを歩きました。




船は海の風が気持ちよさそうなので2階のデッキに上がり若い娘さんに交じって海と空と島の風景を
しっかり楽しんできました。長い髪をなびかせて両肩も開いたドレスで素敵な若い人たち、日焼けは
怖くないのかしらといらぬ心配もしてました。

   

一色港さかな広場からバスに乗り、西尾からは名鉄電車で名古屋まで乗り換えなしの佐屋行き急行、
家に着いたのは6時過ぎ。
ほぼ12時間の日帰り旅。とても楽しい一日になりました。

あともう1日「その後」が続きます。

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