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折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

鶏足寺の紅葉を見に (1)

2018年11月20日 | 近江の旅
  

鶏足寺近くの土壁だけになった土蔵の小径

鶏足寺は奈良時代に僧行基等によって開かれたあと衰退し最澄によって再興されたお寺です。
その後も度々の兵乱や火災、時代の変化によって衰退し仏像などの寺宝は地区の村人によって
守られて今では収蔵庫に収められ地区の村人が管理にあたっています。
収蔵庫「己高閣・ここうかく」「世代閣・よしろかく」には奈良、平安時代の重文の仏像も多数
収められていました。

大きな薬師如来立像、十一面観世音立像は堂々として弱い衆生も救っていただけそうなご様子です。
由緒のありそうな仏様が並ぶ中でいくつもの破損仏像がありました。
塗料ばかりか眼鼻や手も欠けていたりするのですがどの方もとても気になる仏さまでした。
しっかりとした形がないところから何かを訴える力がより強くなっている気がします。
ボロボロになった木像も大切にお祀りされてきた村の方の努力にも感動しました。

今回の鶏足寺は紅葉を見に出かけたのです。
ブログを色々見ているうちに「湖東の鶏足寺」という記事に出会いました。
11月17日の写真が素晴らしいのです。
いつか行きたいと思い名前だけ記憶にありました。
いかなくちゃ~・・・「そぞろ神さん」がささやいたようです。


ネットの写真から湖東辺りは山里なので台風被害も少なかったのかと思い華麗な紅葉を想像して
出かけました。
ところが寺への山道の両側には根っこから倒れた大木が何本もあり引きちぎられたような
大枝が残ったままの所もありました。
鮮やかな紅葉のはずが、葉先が縮れてしまって特別に歩かないように囲った「ちりもみじの道」も
カサカサ道でした。
地元の方に聞くと
「今年の紅葉は夏の暑さと台風で仕方ないので、きれいな年にまた来てください」と。
あらまぁ・・・雨女さんが出かけても今日は晴れたのに折角の紅葉が・・・


 「ちりもみじの道」着いた時はまだ人は少なかった

紅葉はともかく平日にもかかわらず人は多かった。観光バスが次々に着いて団体で山道を
続々登ります。私も観光客の一人なのですが、こんなに多いとは思いませんでした。
往きに見かけた無人販売所に山盛りの野菜や果物、帰りにはヤーコンが少しだけになっていました。
道端でお姉さんが「一年かけてうちで漬けたのよ」と売っていた「鮒ずし」小さくて一匹600円、
きっと私には食べられないだろうと迷った末にやめました。
やめたのに先日もテレビで見たし話しの種にでも買えばよかったなぁと今も思っています。
いつも決断できなくて・・・いつも残念な思いをします。

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