酔いどれ堕天使の映画日記

劇場やテレビでみた映画の鑑賞記。原則ネタばれなし!

円高効果でなんと!気休めです?―2008年回顧のつづき―

2008年12月31日 10時13分45秒 | 資産運用
いよいよ2008年、平成20年もあと14時間弱で終えようとしています。

さて、当ブログで昨日も書きましたし
各種メディアの報道にもありますように
今年1年間の凄まじい金融資産の目減り

今朝、数字を入力していてあらためてため息が漏れました。

しかしです。

かなりあやしい状況とはいえ現在も依然基軸通貨たるUSドル
このドル建ての資産としてながめてみると状況は大きく変わります。

昨年末113.10円だったドル
昨日の東京の終値が90.26円ですから
ざっと2割以上の下落

当たり前のことで恐縮ですが
円の価値がそれだけ上昇したということ。

つまりほとんどを円で所有している我々の資産はドルベースでは大きく増加したわけです。

さっそくドルで換算して計算し直してみました。
そして前年末の水準とくらべてみると・・・。

なんと、プラス!になっているではありませんか。

プラス額はこの一年間の貯蓄額にはとうてい及びませんので
資産の目減りには違いありませんが
なんかちょっとうれしい気分です。

まあ、気休めでしょうけど
少しでも気持ちよく新年を迎える方法の一つとしてオススメです。


さて、ふたたび話は変わりますが

なにかと“変化”が取りざたされたこの一年

小生もあたらしいことにチャレンジした一年でもありました。

まず、断酒
これは正確には節酒といったほうがいいかもしれませんが
思うところがあり、8月下旬から飲酒を控えています。
スタートから昨日まで累計121日、ほぼ毎日です。
飽きっぽい性格の小生としてはがんばっているほうだと思います。

2つ目はこれに関連してダイエット
節酒とあわせ夏以降、家族全員で毎日記録をつけはじめました。
これもスタート時63kg近くあった体重が昨日の時点で56.1kg
7kgの減量に成功しました。
もともと細身の小生ですが、これは理想とする20歳のころの体重と同じ。
来年もこの水準を維持したいと思います。

最後になりましたが、3つめ
これはこのブログを書き始めたことです。
6月からはじめたばかり
なかなか慣れませんが
とりあえず日課として毎日書き続けることにしています。

お目汚しになるとおもいますが
来年もどうぞよろしくお付き合いのほど
よろしくお願いいたします。

ご覧いただきどうもありがとうございました。
それでは、よいお年をお迎えください!

今年はやっぱりひどかった・・・。―2008年投資成果―

2008年12月30日 17時00分37秒 | 資産運用
本日の大納会、日経平均はひとまず上昇して終えたようです。

もうあまり触れたくない話題ですし
株価の動向も最近みていませんでしたが
年末、こればかりはけじめですのでさらっとね・・・。

今日の日経新聞によれば今年一年の日本株
2007年末に483兆円あった時価総額が
きのうの29日時点で281兆円
一年間で約4割目減りしたそうです。

それに対して小生の持ち株は5割以上の減少
輸出関連株の比率が多いのが響いたかたちです。

この一年で日本株の評価損だけでざっと年収の2年分が吹っ飛んだ計算です。
そのうえ成績の悪かった投信や米国株、中国株をくわえれば
2年分どころのはなしではなくなります。

さらに米ドルだての預金やMMF
円高で大きく目減り

それに1年前はグラム3,145円(買取り価格)していた金も
比較的堅調だったとはいえ2,567円で終えていますから

値上がりした金融資産はまったくのゼロ。
気持ちいいほどマイナスが並びました!

これだけ落ちればあとはあがるだけだと

気分だけでも明るく新年を迎えるつもりです・・・。

民間医療保険は必要ない!?―今日の日経新聞より―

2008年12月29日 11時21分51秒 | 世相
年の瀬も押し迫って報じられた
イスラエル軍によるガザ地区への大規模空爆の続行
中東が再び戦闘状態に突入したことで世界に緊張がはしっています。

この空爆の遠因が2月の総選挙を控えた現政権の劣勢巻き返しとの報道を目にすると
ぶつけようのない憤りを感じずにはいられません。

大衆に阿るあまり蛮行を繰り返えさざるをえない政権末期の愚策
深刻さは違えども支持率21%と低迷したどこかの国と共通するものがあります。

さて、話題をかえましょう。

日経新聞朝刊「聞いてみました隣の家計」
恒例の“日経生活モニター”へのアンケートをもとにしたコーナーです。

今回のタイトルは “「高額療養費」理解進まず”

この「高額療養費」制度、ご存知のように
医療費が高額になった場合、公的健康保険から自己負担の上限を超えた分が払い戻されるというもの。
アンケートの結果
7割のひとは制度の存在を知っているが
仕組みをしらない人が意外と多いということでした。

小生も過日回答したアンケートには制度に関する簡単な設問があり
たとえば、制度を良く知っている(16%)ひとでもこの設問に対する正解は半分にとどまったというものです。

アンケート結果と制度の詳細については紙面をご覧いただくことにして
小生が驚いたのは民間医療保険への人々の対応でした。

実に68%もの人が民間の医療保険に加入!
主な加入理由は「公的医療保険の給付では足りない」「医療の高度化、高額化で自己負担がふえそう」というものでした。

民間医療保険の保険料の支払い
月々いくらの支払いかは人それぞれだとおもいますが
年間トータルするとかなりの金額になるのではないでしょうか。

小生の考え方では
現在公的保険制度に加入しており
かつ万一の医療対策費として支出可能な数十万円のたくわえがあるような方であれば
民間の医療保険料の支払いはもったいないという考えかたです。
その分あらたな貯蓄や投資にまわしたほうが断然有効だと思います。

そして日常の健康管理にこそ心をくだくべき。
保険に入っていないほうがより真剣になるという相乗効果!?も期待できます。

当然人それぞれの医療に関する考えかた、年齢などおかれた状況の違いがあり
すべての人におすすめするわけではありません。
保険会社の人からは猛烈な反論?があるでしょうし(笑)

来年に向け家計の見直しを考えているかたに

あくまでご参考まで・・・。

『フォロー・ミー』(1972・米=英)

2008年12月28日 13時09分18秒 | 名作・映画作家探訪
淀川長治先生が昔「かわいい、かわいい映画」と語られていたのを聴いて以来
ずっとみたいと思いながら見逃していたこの作品
日付かわった今日の深夜、BS2でみました。

最晩年の英国の名監督キャロル・リードをむかえ
ピーター・シェーファーが書いた1幕物の台本をシェーファー自ら脚色した作品です。

ジョン・バリーのメロディアスなテーマ曲
そういえば当時からよく耳にしていた名曲です。

ところはロンドン、英国紳士然としたセレブな会計士チャールズ
ロサンゼルスから放浪の末やってきたアメリカ人のウエイトレスのベリンダ(ミア・ファーロー)を見初め結婚。
しかし、結婚生活をはじめたとたん外出ばかりを繰り返すべリンダ
浮気の疑念をいだいたチャールズは事実を確かめようと探偵を雇います。

公園や美術館などの観光名所、場末のパブやホラー専門映画館、そして裏通りへと
文字どおりロンドンじゅうをベリンダのあとを追いかける探偵(トポル)。

やがて探偵のこの追跡劇が思わぬ方向へ展開して・・・。

探偵役の怪優トポル
彼の“快”演がこの作品を特別な存在に押し上げているような気がします。

なぜかとてもいとおしく、抱きしめたくなるような小品です。

2008年、TV鑑賞作品回顧(洋画編)
つい先日当ブログに書いたばかりなのに

さっそくベスト作の一本として書き加えねばなりませんね・・・。

☆☆☆☆


不思議なことに『フォロー・ミー』のDVDは以前から発売されていません。
そこでトポルの名演がひかる主演作をあげておきます。

2008年、漢字1字で表すと・・・。

2008年12月27日 11時35分49秒 | 世相
2008年も今日を含め残り5日となりました。

今日の日経新聞、PLUS1プラスワンの最終面
「今年一年を漢字1字で表すと?」

“日経生活モニター”へのアンケート結果を
1位から10位まで順に並べてみますと

“変” “忙” “落” “激” “動” “忍” “減” “疲” “苦” “損”

予想はできましたが、これでもかというほど何ともネガティブな字が並んだものです。

ちなみに同アンケートに小生が挙げた文字は“臆”
投資にも仕事にも積極姿勢が後退し何事にも“臆”した一年でした。

しかしながら世間で言うほど悪い年かと問われれば
何よりも家族5人が無病息災で過ごせたことが一番!

2008年もやはりよい一年だったという感想です。


さて、新聞のアンケートにはつづきがあります。
来年、2009年をどんな年にしたいか?

“楽” “明” “喜” “健” “幸” “隠” “安” “進” “笑” “昇”

チョット笑えないほど今年とは対照的な字が並んでいます。

さて、小生の一字は“拓”

より一層、経済環境の厳しさが増すのは確実な情勢の2009年

あらたな芽生えの年としたいものです・・・。

『ホワイトハンター ブラックハート』(1990・米)

2008年12月26日 12時14分10秒 | TV鑑賞作品

日付かわって本日の深夜BS2でみました。

往年の名監督ジョン・ヒューストンを描いた作品。

本作の監督であるクリント・イーストウッドが
ジョン・ウィルソンなる役名でこの映画監督を演じます。

借金をかかえながらも悠々自適
自らのスタイルを貫き通すわがままな映画監督ジョン・ウィルソン
映画撮影のためやってきたアフリカでも像ハンティングにうつつをぬかし
スタッフたちを困らせるのです。
やがてある事件に遭遇したことから・・・。

その“映画”とは
キャサリン・ヘプバーン、ハンフリー・ボガード主演
『アフリカの女王』(1951)

実は『アフリカの女王』のロケに同行した脚本家のピーター・ヴィアテルが
この時のことを題材に書いた小説がこの作品の原作です。

米国人にとって『アフリカの女王』が国民的名作であるからこそ
なりたつ映画なのだと思います。
反対に未見の人にとってはちんぷんかんぷんな印象かも・・・?

小生の大好きな『黄金』(1948=“My Favorite Movie”掲載)を連想させるような軽口が飛び出したりして
にやにやしながら
とても楽しめました。

☆☆☆


キャサリン・ヘプバーンはもちろんですが
あのボギーがコミカルで粗野でシャイな男を好演しています。
念願のアカデミー主演男優賞受賞!



なぜこの名作か?
ジョン・ヒューストン監督が役者として出演してます。
しかし、このアクの強さは・・・。凄すぎます!

『赤めだか』 立川談春 ―Books―

2008年12月25日 10時03分29秒 | Books

毎月1回、「Niles NILE」という雑誌が小生のところに送られてきます。
所謂“生活スタイルマガジン”の体裁をとっていますが分厚い中身は広告がほとんど
そのなかにほんの数ページですが諸氏によるエッセイコーナーがあり、たまに目をとおします。

雑誌そのものは毎回すぐ処分してしまうので氏は不明ですが
本書は、そのエッセイの中で2008年のベストの一冊だと褒めちぎっていたものです。


著者は立川談志の弟子で平成9年に真打昇進した落語家、立川談春

競争厳しい立川一門で頭角をあらわしてきた人物だけにさすがの話術
競輪の選手になりたかったという中学時代のはなしから思わず引き込まれます。

全編をとおしてひしひしとつたわる師匠、立川談志への変わらぬ熱きまなざし
後輩の志らくに対するあからさまな嫉妬心
まさに映像を見ているかのような立川一門の日常の描写
実にうまいです。

一方で談志(イエモト)に対し“揺らぐ人”と評するあたり
そういえば以前BSハイヴィジョンで立川談志の特集をみましたが
実に的を射た表現だと思います。
憧れであるはずの談志(イエモト)に対する評価も実に冷静そのもの
著者の鋭い観察眼を感じずにはいられません。
ちなみに最近はその“揺らぎ”が左右から前後にかわってきたとのことですが・・・。

落語と師匠への“愛”に突き進むあまり
読み手が置いていかれるのかなと心配するまもなく
あっという間に読めてしまう
硬軟の按配も実に見事で、飽きさせません。

この年末年始の手ごろな読み物としてオススメの一冊です。

クリスマス、我が家の事情

2008年12月24日 20時40分39秒 | 料理
告白しますが
明日クリスマスは小生の誕生日でもあります。

この時期我が家では今日のイブと明日の誕生日会
連日のパーティーとなります。

妻が写真のミートローフとケーキを焼いてくれました。

小生は定番のピザ

ビール、赤ワイン
そして、去年ヴェトナムで買ってきたアマレット(アーモンドの香りのするお酒)のようなハードリカー

一ヶ月ぶりのお酒
だいぶ、効きました・・・。

2008年鑑賞作品回顧(TV放映編)

2008年12月23日 11時32分09秒 | TV鑑賞作品
2008年鑑賞作品の回顧
劇場邦画、昨日の劇場洋画ときて
今回はテレビ編です。

このテレビ編は劇場公開以上にきわめて限定的なものです。
対象は東京キー局の地上波放送と同BSで放送したもの
しかも未見作品ということですので

例えばBS2の「黒澤明没後10年特集」
黒澤監督30作品は未見の作品はほとんどありませんので『デルス・ウザーラ』以外すべて対象外となります。
また、大好きな『覇王別姫』や『ルシアンの青春』など☆☆☆☆☆の作品も再見ため対象外。

さて作品数ですが、ざっと数えても100以上になります。
ですので、この頁では全ての作品のリストアップはかないません。
☆☆☆☆以上のものに限ることにします。

なお、この6月にブログを開始してからのものは
“TV鑑賞作品”または“名作・映画作家探訪”のカテゴリに
感想などを漏らさず書いていますのでよろしかったらお目汚しにご覧ください。
また、ブログにない1月~5月の鑑賞作品の感想は一行で短くコメントしてます。

☆☆☆☆以上の作品は以下の21作品でした。


4/14『北京ヴァイオリン』☆☆☆☆
2002年、中国=韓国、チェン・カイコー監督 省略の美、父親役リュウ・ペイチーがいい
4/26『この素晴らしき世界』☆☆☆☆
2000年、チェコ、ヤン・フジェベイク監督 醜く愚かで悲しい人間の素晴らしき喜劇
4/27『砂と霧の家』☆☆☆☆
2003年、米、ヴァディム・パールマン監督 めっけもんです。ジェニファー・コネリー!
5/7『あらくれ』☆☆☆☆
1957年、成瀬巳喜男監督 高峰秀子にただただ感心する映画、ダメな男達も負けてません
5/8『鰯雲』☆☆☆☆
1958年、成瀬巳喜男監督 引き離された老夫婦 杉村春子と中村雁治郎の再会の場面見事です
7/6『水俣―患者さんとその世界―』☆☆☆☆☆
7/7『稲妻』☆☆☆☆☆
7/8『あにいもうと』☆☆☆☆☆
8/1『マン・オン・ザ・ムーン』☆☆☆☆
8/7『東海道四谷怪談』(1959)☆☆☆☆
9/3『揺れる大地』☆☆☆☆
9/12『大理石の男』☆☆☆☆
9/26『十五才 学校Ⅳ』☆☆☆☆
10/11『ゆれる』☆☆☆☆
10/20『ホテル・ルワンダ』☆☆☆☆
10/21『ココシリ』☆☆☆☆
10/23『風の前奏曲』☆☆☆☆
10/29『マッチポント』☆☆☆☆
11/27『Dearフランキー』☆☆☆☆
12/9『Jの悲劇』☆☆☆☆
12/14『デルス・ウザーラ』☆☆☆☆


『あらくれ』、『鰯雲』、『稲妻』、『あにいもうと』
未見の成瀬作品に出会えたのが今年の最大の収穫。
特に『稲妻』、『あにいもうと』が素晴らしく☆☆☆☆☆
詳しくは“名作・映画作家探訪”の頁をごらんください。

そして『水俣―患者さんとその世界―』
この6月に逝去された故・土本典昭監督
つい一昨日の日曜日、NHK教育のETV特集でも氏を回顧していました。
“人間は絶望のなかだけに生きているのではない。そのことを水俣は教えてくれた。”
水俣資料館にある氏の直筆の書。
まさに氏の作品の真髄をこれほど見事に表現した言葉はないでしょう。

さて、洋画で1本と言われれば
『砂と霧の家』
他の秀作を押しのけて挙げたいです。
深夜放送で期待もせずみたのですが
ぐいぐいと引き込む不思議な力強さをもった作品です。
いつもはちょっと抵抗のあるベン・キングスレーの“名演”も実にいい按配ですし・・・。


今後も見逃している素敵な作品にTVで気軽に出会えることを楽しみにしています。

テレビさん、来年もヨロシク・・・。




2008年回顧―劇場鑑賞作品(洋画編)―

2008年12月22日 14時50分08秒 | 劇場鑑賞作品
2008年回顧
前回の劇場鑑賞作品(邦画編)につづき劇場鑑賞作品(洋画編)です。

今年の洋画ですが
邦画6に対し洋画4という観客動員数比が物語るように
好調だった邦画に比べ低迷しました。

また質の面でも総じて低調な印象が否めませんでした。

今年劇場に足を運んで鑑賞した洋画は以下の38作品
邦画の鑑賞数のちょうど2倍の数です。

1/14『スウィニー・トッド』☆☆☆
1/30『マリア』☆☆☆
2/1『エンジェル』☆☆☆
2/5『アメリカン・ギャングスター』☆☆☆
2/15『ウォーター・ホース』☆☆
2/20『エリザベス ゴールデン・エイジ』☆☆
3/9『ジャンパー』☆☆
4/17『王妃の紋章』☆
4/18『クローバーフィールド』☆☆☆
4/19『大いなる陰謀』☆☆☆
4/24『魔法にかけられて』☆☆☆
4/30『紀元前1万年』☆☆☆
5/2『フィクサー』☆☆☆☆
5/17『タロットカード殺人事件』☆☆☆
5/21『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』☆☆☆
6/7『ラスト コーション』☆☆☆☆
6/10『アイム・ノット・ゼア』☆☆☆
6/16『ジュノ』☆☆☆☆
6/21『インディー・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』☆☆☆
6/28『奇跡のシンフォニー』☆☆☆
6/30『ハンティング・パーティ』☆☆☆☆
7/15『近距離恋愛』☆☆
7/20『スピードレーサー』☆☆☆
8/2『インクレディブル・ハルク』☆☆☆
8/2『ハプニング』☆☆☆
8/9『ダークナイト』☆☆☆☆
8/30『ハンコック』☆☆☆
9/6『シャッター』☆
9/21『WANTED ウォンテッド』☆☆
9/27『落下の王国』☆☆
9/28『アイアンマン』☆☆☆
10/12『ゲット スマート』☆☆☆
10/18『P.S.アイラブユー』☆☆
11/2『レッドクリフ』☆☆☆
11/3『アイズ』☆
12/8『WALL・E ウォーリー』☆☆
12/21『地球が静止する日』☆☆☆
12/22『ワールド・オブ・ライズ』☆☆☆

☆☆☆☆☆はとうとうありませんでした。
☆☆☆☆でもかなり甘めの評価という印象です。

なかなか粒がすくなく選ぶのが難しい今年の劇場鑑賞洋画ですが

あくまで個人的好みを優先し
主席に『ハンティング・パーティ』(リチャード・シェパード監督)

次点に一般の評価も高い『ダークナイト』(クリストファー・ノーラン監督)

ということで・・・。


劇場公開時にはこんなヤボな副題ついてませんでいた!みるひとが勘違いするでしょうが・・・。



『ワールド・オブ・ライズ』

2008年12月21日 15時23分55秒 | 劇場鑑賞作品
さきほどみてきました。
ワシントンポストのコラムニストによる原作の映画化です。

原題は“Body of Lies”
“騙しあいの組織”とでも訳せましょうか?
やっぱり内容的にはこちらの題のほうが分かりやすい。

リドリー・スコット監督作品。

自らの組織に懐疑的になりながらもテロ組織の首謀者を追うCIA工作員の姿を描きます。

バクダット、アンマン、ドバイ、はてやシリアの国境あたりまで中東各地を駆け巡り
まさにスーパーマンのような活躍をみせるCIA工作員フェリスにレオナルド・ディカプリオ。

一方、衛星通信システムを駆使し米国本国にいながらにしてフェリスに指示をだす
局員ホフマンにラッセル・クロウ。
ふてぶてしくもウマイ!

司令塔の無理解と“ウソ”に困惑する現場という図式は
一般の企業でもよくみられる光景
思わず同情したくなりました。

フェリスが協力要請するレバノンの諜報機関のトップ
ホフマン(=CIA)、そしてフェリス自身
この三つ巴の駆け引きが作品の要となっていきます。

作品自体必ずしも目新しいテーマではありませんし
迫力ある映像もかなり既視感が漂います。

それにもかかわらず最後まで飽きさせないのは
やはり、主人公を演じるレオナルド・ディカプリオの魅力?

☆☆☆

『地球が静止する日』“コルトベルク変奏曲”は人類を救う!?

2008年12月20日 15時10分26秒 | 劇場鑑賞作品
今日みてきました。

派手さはありませんが、このSFの古典的名作をうまくよみがえらせています。

ある夜、宇宙からニューヨーク、セントラルパークに降り立った謎の巨大な球体
軍や警察に囲まれたその物体からひとりの使者が出現します。
攻撃を受け傷つき捕らえられるも特殊な表皮からあらわれたその姿は人間そのもの。
自らを“クラトゥ”と名乗るその人物(キアヌ・リーヴス)は
意外にも「地球の危機を救いに来た」とまわりに告げるのです。

やがて“クラトゥ”と行動をともにする科学者にジェニファー・コネリー

キアヌ・リーヴスの端正な容姿は“クラトゥ”にぴったりでしたし
小生お気に入りのジェニファー・コネリーはただでているだけで・・・。

個人的には
地球人の本質は“変わる”ことはないと思いますし
人類の英知の結晶である科学技術や壮大な建造物も
なくなってもそれほど惜しいとは思いませんが
ただ音楽などの芸術作品は消えて欲しくないです。

そんなとき、さりげなく流れるバッハの名曲『コルトベルク変奏曲』
いいよな~!

こんなところに作品を気に入るか否かの単純な分かれ目があるのかもしれません。

☆☆☆


1955年のモノラル録音ですが、同曲を語る上ではずせない演奏です。
愛聴盤!

『ルシアンの青春』(1973・仏)

2008年12月19日 17時44分42秒 | My Favorite Movie
ルイ・マル監督作品のなかで特に好きな映画です。

今日のBS2で放送していたのを見直しました。

独軍占領下のフランスの田舎まちが舞台
無知で素朴な農家の小せがれ、ランコム・ルシアン(ピエール・ブレーズ)
レジスタンスにあこがれるも叶わず
ひょんなことからナチの手先となってしまいます。
やがて時代に翻弄されていくルシアンのはかない恋と青春をえがきます。

30年以上前、確か中学か高校のときみたきりですが
子供だったあのとき以上に良かったです。

ルシアンが深くかかわるユダヤ人の仕立て屋の一家
パリから逃げてきたおばあちゃん、おとうさん、美しいひとり娘のフランス(オロール・クレマン)
3人それぞれの描写がすばらしかった。
お父さん役のオルガー・ローウェンアドラーの名演がひかります。

ラストのルシアンとフランス2人のルイ・マルお得意?の思わせぶりなシークエンス
忘れられません!

この作品ではジャンゴ・ラインハルト楽団の演奏がつかわれています。
この不世出の“ギター弾き”ジャンゴ・ラインハルトをこの映画ではじめて知り
テープにいれて繰り返し聴いたことを思い出します。

しばらく遠ざかっていましたが
この間、また聴きたくなってこの映画の冒頭に流れる名曲“Minor Swing”を購入したばかりでした。

☆☆☆☆★


ヴィヴァルディ マンドリン協奏曲ハ長調他―"Kramer vs. Kramer"サントラより―

2008年12月18日 17時13分19秒 | 名曲、名演奏
ロバート・ベントン監督、ダスティン・ホフマン主演、メリル・ストリープ共演の名作映画
『クレーマー、クレーマー』(1979・米)
小生の好きな映画でもあります。

3時のお茶の時間などによく取り出してきては聴くのが
この映画のサウンドトラックアルバムです。

サントラといっても映画に使われているのは冒頭の一曲のみ。

ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲ハ長調を
ギターとマンドリンのデュオで演奏したものです。

映画をご覧になった方なら冒頭から流れる軽快なメロディの楽しさに耳をうばわれたはずです。

この映画で使用された曲を聴きたいがために購入したCDなのですが

パーセルのソナタやヴィヴァルディの協奏曲で構成されたこのアルバムを
今では日常的に気軽に愛聴しています。


バロックなんて苦手!とおっしゃる方も
こんなきっかけからはいっていくのも食わず嫌い克服の一方法かもしれません・・・。

☆☆☆☆




寒いこんな日はシベリウス ―交響曲第5番、同6番―

2008年12月17日 17時26分24秒 | 名曲、名演奏
音楽にもそれを聴きたくなる季節があるようです。
とくに小生の場合それが顕著

今日みたいに暗く底冷えびえする日に断然聴きたくなるのは
シベリウス
チョットあたりまえすぎますか?

“恐怖”の2歳児!ショー君が夕寝をしているすきに
さあ、聴きましょう。

フィンランドが誇る国民的大作曲家シベリウス

その英雄のなかでも特に愛聴しているのは
世評の高い7番より5番、6番。
いずれも甲乙つけがたいほどです。

それぞれ30分ほど
交響曲としては短い作品ですが
雄大な自然に抱かれているような
とても素敵な気分にひたることのできる大好きな作品。

郷愁、静寂、希望、冷厳、友愛、歓喜そして安寧へと
聴いているとさまざまな情感がこみあげてきます。

演奏はごくオーソドックスな選択ですが
ベルグルンド指揮、ヘルシンキ・フィルできまりです。

緩急自在、これぞ名演です。

☆☆☆☆☆