酔いどれ堕天使の映画日記

劇場やテレビでみた映画の鑑賞記。原則ネタばれなし!

『ウルフマン』(2010・米)

2010年04月28日 16時10分53秒 | 劇場鑑賞作品
1941年のユニヴァーサル作品のリメイク。
一昨日の月曜日みてきました。

狼男といえばドラキュラ、フランケンシュタインと並ぶ古典的モンスターの代表格。
満月の夜に変身する、咬まれた人間も狼男になる、銀の弾丸で撃たれると死ぬ・・・など
映画のみならず漫画や文学でもお馴染みの設定はいずれも往年の映画がつくりだしたもの。

CGと特殊メイクを駆使した狼男の派手な殺戮シーンは現代のものですが
狼男のフェイスマスクはオリジナルにごく近く表現され映画ファンとしてはそれだけでうれしい。

本作のみどころは主役を演じる実力派俳優たち。
父親役のアンソニー・ホプキンス
自信と狂気に満ちたお得意のキャラを嬉々として演じる姿はいつもながら脱帽です。

英国人の主人公を演じるのは意外にもラテン系俳優のベニチオ・デル・トロ。
武骨ながら独特の哀愁を表現してこれが思わぬはまり役でした。

古典映画の雰囲気そのままにパワーアップして復活した正統派娯楽作。
これに一級の俳優たちの共演とくれば悪いはずがありません。

☆☆☆★

『シャッターアイランド』(2010・米)

2010年04月20日 16時57分50秒 | 劇場鑑賞作品
相変わらず“失われた週末”が続いております。
この週末も娘の眼鏡を買いに妻と下の子の4人で駅前の百貨店にでかけたものの
お買い物は早々に切り上げレストラン街で昼日中から酒盛りです。
生ビール数杯と赤ワインのボトルをあけたらエンジン始動。
さらに河岸をかえ夜まで痛飲です。
夕方あたりからの記憶は消えいつ帰っていつ寝たのか全く覚えがない。

こんな調子ですから休みがちの映画ではありますが
昨日の月曜日みてきました。

本作ですでに四作目を数えるスコセッシとディカプリオのコンビ作。

殺人など重大な事件を引き起こした精神疾患者たちが収容される島。
自身の三人の子を殺害したとされるレイチェル(エミリー・モーティマー)という女性がこの孤島の収容施設から突如として失踪したことから
連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)が新しい相棒のチャック(マーク・ラファロ)とともにフェリーに乗ってやってきます。

「結末はだれにも話さないでください。」のこの映画の宣伝を意識させる
思わぬ展開が用意されているミステリー仕立ての雰囲気ではじまります。

難役ともいえる主人公を体現したディカプリオの円熟も感心しますし
ベン・キングスレーと名優マックス・フォン・シドーがいいのは当然ですが
看守と患者を演じる脇役陣がじつにみごとでした。

そして・・・。
エンドロールに目をこらしても名前が見つけられませんでしたが
小生の見間違えでなければ
スコセッシの映画にはなくてはならない“あの人”が登場しているはず?です。

スコセッシならではの力強さが感じられる見ごたえのある作品でした。

☆☆☆★

『ダレン・シャン』(2009・米)  酔いどれ復活!?

2010年04月06日 14時08分45秒 | 劇場鑑賞作品
新年度、社内で異動となり何かと気忙しかったストレス?とお花見やらで
休みなく家や外で痛飲していたせいで
このブログも10日以上も空けてしまいました。
子供の入園、入学をひかえ当分酔いどれが続く見込みです。

でも映画館にはしっかり足を運びます。
ちょうど1週間前みてきたのが児童向けベストセラーを映画化したこの作品。
長男が小学生だったころこのシリーズを夢中で読んでいたのを思い出します。

田舎町でお堅い両親に品行方正に育てられ成績もよく女の子にもモテモテの優等生少年ダレン・シャンが主人公。
幼い頃の親友だが不幸な家庭環境からダレンとは正反対にすっかり落ちこぼれて日陰者の存在の友人スティーヴと町にやって来たシルク・ド・フリークという怪しげな見世物小屋にはいったのが運命の分かれ道。
ダレンは毒蜘蛛に咬まれたスティーヴを助けるためバンパイアと取引し自ら半バンパイアとなる道を選ぶのです。

フリークスということで個性派俳優たちの共演がみもの。
自分の弟子としてダレンをバンパイアの世界に導くバンパイア、クレプスリーを演じるジョン・C・ライリーが主役といっていいほど活躍しますし、ウィレム・デフォーの脇役もうれしい。
渡辺謙もシルク・ド・フリーク団長“Mr.トール”として登場しみごとハリウッド俳優として定着しています。

ポール・ワイツ監督のコミカルで個性的な演出は興味深いですし
独特なダークな雰囲気も楽しいのですが
この手のファンタジーのシリーズ化には少々食傷気味の感が正直ございます。

☆☆★