酔いどれ堕天使の映画日記

劇場やテレビでみた映画の鑑賞記。原則ネタばれなし!

2008年鑑賞作品回顧(TV放映編)

2008年12月23日 11時32分09秒 | TV鑑賞作品
2008年鑑賞作品の回顧
劇場邦画、昨日の劇場洋画ときて
今回はテレビ編です。

このテレビ編は劇場公開以上にきわめて限定的なものです。
対象は東京キー局の地上波放送と同BSで放送したもの
しかも未見作品ということですので

例えばBS2の「黒澤明没後10年特集」
黒澤監督30作品は未見の作品はほとんどありませんので『デルス・ウザーラ』以外すべて対象外となります。
また、大好きな『覇王別姫』や『ルシアンの青春』など☆☆☆☆☆の作品も再見ため対象外。

さて作品数ですが、ざっと数えても100以上になります。
ですので、この頁では全ての作品のリストアップはかないません。
☆☆☆☆以上のものに限ることにします。

なお、この6月にブログを開始してからのものは
“TV鑑賞作品”または“名作・映画作家探訪”のカテゴリに
感想などを漏らさず書いていますのでよろしかったらお目汚しにご覧ください。
また、ブログにない1月~5月の鑑賞作品の感想は一行で短くコメントしてます。

☆☆☆☆以上の作品は以下の21作品でした。


4/14『北京ヴァイオリン』☆☆☆☆
2002年、中国=韓国、チェン・カイコー監督 省略の美、父親役リュウ・ペイチーがいい
4/26『この素晴らしき世界』☆☆☆☆
2000年、チェコ、ヤン・フジェベイク監督 醜く愚かで悲しい人間の素晴らしき喜劇
4/27『砂と霧の家』☆☆☆☆
2003年、米、ヴァディム・パールマン監督 めっけもんです。ジェニファー・コネリー!
5/7『あらくれ』☆☆☆☆
1957年、成瀬巳喜男監督 高峰秀子にただただ感心する映画、ダメな男達も負けてません
5/8『鰯雲』☆☆☆☆
1958年、成瀬巳喜男監督 引き離された老夫婦 杉村春子と中村雁治郎の再会の場面見事です
7/6『水俣―患者さんとその世界―』☆☆☆☆☆
7/7『稲妻』☆☆☆☆☆
7/8『あにいもうと』☆☆☆☆☆
8/1『マン・オン・ザ・ムーン』☆☆☆☆
8/7『東海道四谷怪談』(1959)☆☆☆☆
9/3『揺れる大地』☆☆☆☆
9/12『大理石の男』☆☆☆☆
9/26『十五才 学校Ⅳ』☆☆☆☆
10/11『ゆれる』☆☆☆☆
10/20『ホテル・ルワンダ』☆☆☆☆
10/21『ココシリ』☆☆☆☆
10/23『風の前奏曲』☆☆☆☆
10/29『マッチポント』☆☆☆☆
11/27『Dearフランキー』☆☆☆☆
12/9『Jの悲劇』☆☆☆☆
12/14『デルス・ウザーラ』☆☆☆☆


『あらくれ』、『鰯雲』、『稲妻』、『あにいもうと』
未見の成瀬作品に出会えたのが今年の最大の収穫。
特に『稲妻』、『あにいもうと』が素晴らしく☆☆☆☆☆
詳しくは“名作・映画作家探訪”の頁をごらんください。

そして『水俣―患者さんとその世界―』
この6月に逝去された故・土本典昭監督
つい一昨日の日曜日、NHK教育のETV特集でも氏を回顧していました。
“人間は絶望のなかだけに生きているのではない。そのことを水俣は教えてくれた。”
水俣資料館にある氏の直筆の書。
まさに氏の作品の真髄をこれほど見事に表現した言葉はないでしょう。

さて、洋画で1本と言われれば
『砂と霧の家』
他の秀作を押しのけて挙げたいです。
深夜放送で期待もせずみたのですが
ぐいぐいと引き込む不思議な力強さをもった作品です。
いつもはちょっと抵抗のあるベン・キングスレーの“名演”も実にいい按配ですし・・・。


今後も見逃している素敵な作品にTVで気軽に出会えることを楽しみにしています。

テレビさん、来年もヨロシク・・・。