新潟県小千谷市片貝町を舞台に実話に基づき兄と妹、家族の絆を描いた作品。
昨日、泣くからいやだという妻を説得?してみてきました。
数年前、娘の病気の治療のため東京から空気のきれいなこの町に越してきた須藤家は
個人タクシーを営む父(大杉漣)とパートに精出す母(宮崎美子)と兄妹の4人家族。
半年間の入院生活をおえ家に帰ってきた高校生の華=はな(谷村美月)は、入院中兄の太郎(高良健吾)が高校卒業と同時にひきこもりになってしまったことを母より打ち明けられます。
部屋に入室禁止の張り紙をして家から一歩も出ない太郎。
そんな太郎を無理やり外に連れ出したりバイトを勧めたりと華の励ましによって徐々に太郎は心を開いきます。
一方、この町で毎年9月に開催される片貝まつりの目玉は大尺の花火が打ち上げられることで有名な花火大会。
人口5千人の町では20歳(成人会)、33歳、42歳、60歳と人生の節目をむかえる中学の同級会が花火を打ち上げる伝統があります。
花火が大好きな華。
やがて「おにいちゃんの花火がみたい」という華の希望を叶えるため太郎は成人会に入る決心をするのですが。
とても重い病を跳ね返すように屈託なく振舞うの華を谷村美月が好演していますが、その明るい華に映画も救われています。
この小品を真面目に丁寧に描こうとしたつくりての真摯な姿勢がつたわってきてとても好感がもてました。
☆☆☆★