酔いどれ堕天使の映画日記

劇場やテレビでみた映画の鑑賞記。原則ネタばれなし!

『インセプション』(2010・米)

2010年07月27日 17時15分12秒 | 劇場鑑賞作品

相変わらず暑いです。

この暑さにかこつけて毎晩(休日は昼間から)鯨飲しております。

 

さて、クリストファー・ノーラン監督の待望の最新作

先週金曜日の封切り日にみてきました。

 

「夢をみている間、人はそれを現実と認識している。」

監督のノーランはこのアイデアを膨らませ、相手の夢(潜在意識)に潜入し情報を盗み出す企業スパイという設定をつくりだしみごとな脚本にまとめました。

 

この企業スパイである主人公のドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は私生活において妻のモル(マリオン・コティヤール)と繰り返し“夢”の世界を享受したことから結果的にモルを死に追いやるという暗い過去を背負った男。しかも妻殺しの容疑者として指名手配されていることから幼い子供たちを国に残し世界中を転々とする身の上です。

そんなコブのもとにライバル企業の解体をもくろむある大企業の経営者サイトー(渡辺謙)から彼を自由な身にするという条件でインセプション(=刷り込み)の仕事の依頼がもたらされます。

 

この荒唐無稽な設定を言葉による説明を一切省き冒頭から映像で観客をひきつけ体験させる手腕はさすがです。

文字通りスパイ映画のような展開のなかにさりげなく家族愛をもぐりこませることで作品に奥行きがうまれました。

 

本邦の謙さんの大抜擢、活躍ぶりもうれしいですし

エレン・ペイジやジョゼフ・ゴードン=レヴィット、トム・ハーディーといった個性的な若手俳優のキャスティングにも大満足なのでした。

 

☆☆☆☆


『エアベンダー』(2010・米)

2010年07月21日 15時41分35秒 | 劇場鑑賞作品

本格的な夏が到来し、今日も猛暑日。

いや~、それにしても暑いです。

こんなときは映画館にいって涼みましょう。

 

さて、先週土曜日にみてきたのは

「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督最新作。

 

かつて世界は「気」「水」「土」「火」の四つの王国からなり均衡を保っていた。

火の国が反乱を起こすまでは…。との冒頭の解説。


各国にはそれぞれのエレメントを操る能力を有する“ベンダー”が存在したが

なかでも世界でただ一人、すべてを操ることができる“アバター”によって世界は調和を保っていた。と続きます。

 

アバターとしての成長を託されたエアベンダーの少年アンの活躍の物語です。

 

テレビアニメが原作という本作は

カンフーのような動きなどアジアンテイストを加味した異色?ファンタジーといった趣でしょうか。

 

 

シャマラン監督の今回の路線変更はよくわかりませんが

続きものということで次に期待していいのでしょうか?


世界中をロケした風景のなかでも氷の国が多いのは今の季節にぴったりでしたが…。

 

☆☆★







『トイ・ストーリー3』(2010・米)

2010年07月12日 17時19分45秒 | 劇場鑑賞作品
ピクサーの名を世に知らしめた傑作シリーズの第三弾。
先週土曜の封切り日に長男とみてきました。

おもちゃの持ち主が大人になったとき、おもちゃたちの運命は?
2作目でも語られたこのテーマを軸にウッディーはじめとするお馴染みのキャラクターたちが繰り広げる冒険と友情のストーリー。

相変わらず十分に練り上げられた物語展開はさすが。
前評判にたがわず見ごたえ十分の感動作でした。

☆☆☆☆

『リアル鬼ごっこ2』(2010・日)

2010年07月05日 17時06分21秒 | 劇場鑑賞作品
7月に入ったばかりの先週、みてきました。

独裁者が支配するパラレルワールド“日本”で繰り広げられる殺人ゲーム“リアル鬼ごっこ”。
佐藤姓をもつというだけで獣と人間を掛け合わせた?人造人間“鬼”に追いかけられ抹殺される佐藤さんのなかから地下もぐった若い男女がレジスタンスとなり鬼と闘います。

その中のひとり特別な存在の主人公が“現在の日本”に鬼とともに“帰ってきた”ことからこの日本で別な“佐藤”としてパラレルに生きる同じ仲間たちと出会い繰り広げる逃走劇です。

辻褄あわせの奇想天外な説明がこれでもかとでてきますし
『ターミネーター』はじめいろんなアイデアの掛け合わせともおもいましたが
追いつ追われるは映画の原点。
何の予備知識なくみたのがよかったか、
見終わったあと意外にも爽快感さえのこる快作でした。

☆☆☆★