酔いどれ堕天使の映画日記

劇場やテレビでみた映画の鑑賞記。原則ネタばれなし!

『プロデューサーズ』(2005・米)

2009年06月24日 15時59分53秒 | TV鑑賞作品
BS2月曜夜の放送を録画して昨日みました。

トニー賞破格の12部門を受賞した2001年の大ヒットミュージカルの映画化です。

このミュージカル自体
1968年製作のメル・ブルックス監督、脚本の映画が元というユニークな経歴。

ミュージカル版の演出と振付を行ったスーザン・ストローマンという人が監督し
主演のネイサン・レインとマシュー・ブロデリックがそのまま出演しています。

ブロードウェイのかつての大物プロデューサー、マックス・ビアリストック(ネイサン・レイン)
婆さんたちから出資金を巻き上げる“わざ”だけは健在だが
駄作ばかりを連発し今は落ち目。

マックスのもとを訪れたしがない会計士のレオ・ブルーム(マシュー・ブロデリック)が
帳簿を見ながら何気なく発した言葉を彼は聞き逃さず
わざと作品をコケさせて出資金を持ち逃げする計略をめぐらせます。

プロデューサーにあこがれるレオをくどき
最低の脚本家=ヒトラーを敬愛するフランツ(ウィル・フェレル)による“春の日のヒトラー”
最低の演出家=ゲイの演出家ロジャー(ミュージカルと同じゲイリー・ビーチ)
最低の役者=片言英語のスウェーデン美女ウーラ(ユマ・サーマン)らを
思惑どおり獲得します。

やがてむかえたオープニング・ナイト…。

メル・ブルックスの人を食ったようなブラックで倒錯的なのりも
ミュージカルの陽気さに適度にあく抜きされ
徹頭徹尾楽しませてくれます。
終始笑い転げていました。

そもそも露骨な表現が敬遠されて陽の目を見ることが少なかったこの原作を
ミュージカルにしようとは天才的なひらめきです。

断然小生の好み
聞きしにまさる快作なのです。

☆☆☆☆



最新の画像もっと見る

コメントを投稿