一宮市新型インフルエンザ対策行動計画は、平成21年4月にメキシコで発生した新型インフルエンザ(A/H1N1型)が世界各地で流行し、国内でも学校の休校措置とられるなど、感染が広がり、経済、社会活動に大きな影響を与えてつつあります。
新型インフルエンザが大流行した場合の感染拡大を可能な限り抑制し、健康被害を最小限にとどめ、社会・経済機能を破綻にいたらせないために、一宮市として実施すべき基本的な方針を定める「一宮市新型インフルエンザ対策行動計画」を策定しました。
○ 一宮市の流行規模の想定は、ワクチンや薬等の効果は考慮せず、1年余りの流行の合計値では、人口38万6千人で想定すると
- 罹患者数 9万6千人
- 受診患者数 3万9千人~7万5千人
- 入院患者数 中等度 1,600人 重度 6,200人
- 死亡者数 中等度 500人 重度 1,900人
と想定されています。
○ 発生段階別の危機管理体制と主な対応は、
- 前段階 未発生期 → 発生に備えた事前準備や市民への情報提供など
- 第1段階 海外発生期 → 国内発生に備えた対応の実施や市民への情報提供など
- 第2段階 国内発生早期 → 市内の患者発生の早期把握、発熱外来の設置、集会や外出の自粛要請、学校や通所施設等の臨時休業の要請、市民への情報提供など
- 第3段階 感染拡大期 → 第2段階の対応に加え、流行拡大に備えた医療体制の強化や社会機能の維持など
- 第3段階 まん延期・回復期 → 重症患者を中心とする入院医療体制への転換、遺体に対する適切な対応など
- 第4段階 回復期 → 社会機能の回復、対策に関する評価、計画の見直しなど
- 第1段階では、一宮市新型インフルエンザ対策連絡会議の設置、本部長は総務部長
- 第2・3段階では、一宮市新型インフルエンザ対策本部設置、本部長は市長
主要6分野の具体的な発生段階別の対応体制を整備し、危機管理体制のもとに対策を推進していくこととなりました。
現在の一宮市の発生段階は、第2段階の国内発生早期とのことです。
今後は、業務継続計画を含めた「新型インフルエンザ対策実施計画」を策定の予定です。