今回は尺八制作者らしく尺八の扱い方の記事です。
尺八を見たことが無い方はご存じないかもしれませんが、現在普及している尺八のほとんどは中間部で上下に分かれる様になっています。
制作時に一本の竹を切り離し、臍(ほぞ)竹という別の細い竹を下管に嵌め込み接着し、上管部もほぞ竹がちょうど入り固定されるよう細工します。
このような分割式の尺八が主流に成ったのは明治以降です。
(ちなみに三味線の棹は普通三つに分かれますが、職人の趣味で稀に五つに分かれるものもあるようです。
また尺八と同じく延べ(一本で分かれない)の物もあります。)
さてこの部分はゆるみが出ないよう出来るだけちょうど収まる様に竹を細工し(ここが制作者の腕の見せ所)仕上げに漆を塗ります。
接続部の漆が傷まない様に何か潤滑剤を塗りますが、私は管楽器用のヤマハのコルクグリスを使っております。
大きな洋楽器店ではどこでも扱っていると思いますが、500円程のものです。
中継ぎ部は特に力が加わりやすく、固いのをグリスを使わずに無理に差し込むと上管に割れが生じたり、ほぞ部に塗っている漆が傷む原因にも成ります。
また緩い場合にでもグリスを塗ることにより微妙な息漏れを防ぐ効果もあるのではと思います。
古い尺八にはよくあることですが、経年で下管ほぞ部の内側の漆も剥落します。
そのままですと水分がたまり、ほぞ竹が腐って来る恐れもあります。
尺八は使っていて消耗するところはほとんどなく、乾燥による竹の割れに注意して大事に使っていればメンテナンスに手間はかかりませんが、この中継ぎ部はその例外です。
緩くなったり逆に固すぎたり、また漆が傷んでいる場合には制作専門家にご相談されることをお進め致します。
尺八を見たことが無い方はご存じないかもしれませんが、現在普及している尺八のほとんどは中間部で上下に分かれる様になっています。
制作時に一本の竹を切り離し、臍(ほぞ)竹という別の細い竹を下管に嵌め込み接着し、上管部もほぞ竹がちょうど入り固定されるよう細工します。
このような分割式の尺八が主流に成ったのは明治以降です。
(ちなみに三味線の棹は普通三つに分かれますが、職人の趣味で稀に五つに分かれるものもあるようです。
また尺八と同じく延べ(一本で分かれない)の物もあります。)
さてこの部分はゆるみが出ないよう出来るだけちょうど収まる様に竹を細工し(ここが制作者の腕の見せ所)仕上げに漆を塗ります。
接続部の漆が傷まない様に何か潤滑剤を塗りますが、私は管楽器用のヤマハのコルクグリスを使っております。
大きな洋楽器店ではどこでも扱っていると思いますが、500円程のものです。
中継ぎ部は特に力が加わりやすく、固いのをグリスを使わずに無理に差し込むと上管に割れが生じたり、ほぞ部に塗っている漆が傷む原因にも成ります。
また緩い場合にでもグリスを塗ることにより微妙な息漏れを防ぐ効果もあるのではと思います。
古い尺八にはよくあることですが、経年で下管ほぞ部の内側の漆も剥落します。
そのままですと水分がたまり、ほぞ竹が腐って来る恐れもあります。
尺八は使っていて消耗するところはほとんどなく、乾燥による竹の割れに注意して大事に使っていればメンテナンスに手間はかかりませんが、この中継ぎ部はその例外です。
緩くなったり逆に固すぎたり、また漆が傷んでいる場合には制作専門家にご相談されることをお進め致します。