6月23日(水)
箕面市議会、6月議会の最終日、
コロナウイルス感染症対策とワクチン接種について の一般質問を行いました。
11日の発言通告後、14日にあらましを作成、原稿準備、21日に答弁案が示され、再質問の通告準備、23日の本会議での質問と約2週間かけての質問です。
内容について順次ご紹介しますが、今日は、初めの部分だけご紹介します。
1,コロナウイルス感染症対策とワクチン接種について
①ワクチン接種の状況と対応について 5点質問します。
3月の代表質問では、ワクチン接種の優先計画と推進体制、副反応へ対応など正確な情報の開示、公表や緊急事態への対策など求めてきました。
3月に医療従事者へのワクチン接種が始まり、5月から75歳以上、28日から65歳以上の高齢者、6月後半からは64才以下、一般の方への接種が進められています。5月は75歳以上の約1万8千人に対して、ワクチンは約3000回分とすくなく、65歳以上の高齢者人口の3万6千人に対しても供給が遅れ、予約が殺到しました。その後、6月に入り、約1万5千回分のワクチン入荷、その後の入荷計画などもあり、ようやく高齢者の4割くらいにまで1回目の接種が進んでいると思われます。
1、ワクチンの入荷の状況と今後の予定、ワクチン接種の現在の到達などHPで公表するなど正確な情報をわかりやすくお知らせすることです
NHKの特設サイトで公表されている6月20日時点の内閣官房IT総合戦略室の情報では、65歳以上の1回目の接種の状況は、全国1の佐賀県が62%に対して大阪府は40%と47都道府県のうち34番目と遅れています。
自治体によっては、細かく年齢や地域ごとに接種案内をしたり、ワクチン入荷の予定をHP上で明記したり、接種の対象者、対象者数、接種人数、接種率などの到達をわかりやすくお知らせしているところもありますが箕面市では検討されないのでしょうか?
答弁;国の配分方針に基づき、府から市町村に配分。今後65歳未満の供給が始まる。接種券送付や予約対象はHPで公表している。接種済み人数や接種率の公表は検討している。
検討しているとのことですのでワクチン入荷の予定や接種率の公表などぜひ行っていただきたいと思います。
2、65歳以上の高齢者の7月末まで接種の終了の見込みについて
ワクチン接種推進担当大臣からのメッセージでは「希望する高齢者全員が、7月末までに、接種が終了できるように取り組む」「見通しがついたところから、基礎疾患や一般の接種を」とのべています。しかし、箕面市では76歳で集団接種の予約は5月6日からでしたが、「基礎疾患はないが、自分の体を理解してもらっている、かかりつけ医で接種を行おうと、5月28日に電話したら、すでに10月まで予約が詰まっていた」基礎疾患がある人も、かかりつけ医で接種をしようとすると接種が大幅に遅れる場合があることや、「83歳で、かかりつけ医での5月24日からの予約を待っていたら予約申請がおくれ、5月18日に家族に集団接種をLINEから予約してもらったら1回目は7月の17日、2回目は8月7日になった」など集団接種でも8月、9月の方も多数出ているのではないでしょうか?「65歳以上の方の接種が7月末まで終了の見込み」と言われる実態や状況などお答えください。
また、64才以下の一般の接種の案内も発送され、60才までの予約が今日からはじまっていますが、希望される65歳以上の高齢者より64歳以下の接種が先に進められる場合もでてくるのでしょうか?今後の予約、接種の体制についてお答えください。
答弁;7月末完了を目指している。 中西議員への答弁:市の実施計画に沿った進捗が担保されているとは考えていない。職域接種の開始など適切に対応し、接種につとめる。
「7月末まで目指している」というだけで、「進捗が担保されていない」ことが明らかになりました。
3、副作用・副反応の発生件数と対応について
ワクチンの有効性は知られていますが、副反応、特に接種部位の腕の痛み、倦怠感、頭痛、発熱などインフルエンザワクチンよりは頻度が高いといわれています。約166万人の副反応をまとめたCDC米国 疾病管理予防センターの論文によると、主な副反応は、
【1回目接種】
・腕が痛い:ファイザー社製63.6% / モデルナ社製71.4%
・倦怠感:ファイザー社製29.1% / モデルナ社製32.5%
・頭痛:ファイザー社製24.7% / モデルナ社製26.9%
・発熱:ファイザー社製7.0% / モデルナ社製10.0%
【2回目接種】
・腕が痛い:ファイザー社製66.5% / モデルナ社製78.3%
・倦怠感:ファイザー社製47.8% / モデルナ社製60.0%
・頭痛:ファイザー社製40.4% / モデルナ社製53.2%
・発熱:ファイザー社製21.5% / モデルナ社製37.6%
2回目のほうが、副反応率が高くなっています。国内における臨床試験でも、37.5度以上の発熱は1回目接種後が14.3%、2回目接種後が32.8%と高いとされています。箕面市でのこれまでの副反応の状況や重篤な例はなかったのか、対応についてお答えください。
答弁;会場での明らかな副反応は確認していない。帰宅後の倦怠感なども把握していない。救急搬送の必要な場合の対応は、医療機構・国への報告から市町村へ情報共有となる。かかりつけ医相談と救急搬送、市立病院へ送る体制を整えている。
帰宅後の倦怠感は、「広く発生している」と聞き及んでいます。2回目の接種や若い「世代へ」の接種が、すすむと、副反応もさらに顕在化することも指摘されていますので、正確な情報の集約をお願いするものです。
4、要支援や介護、障害、ひとり世帯など支援の届きにくい方々への予約、接種の支援について
ワクチン接種を希望する方に、接種をすすめるために、予約も一人ではできない、会場にもひとりで行けない方への支援が重要になってきます。すでに、萱野地区福祉会では、5月末に地域集会所など5か所、3日間でネットでの予約のお手伝いに取り組み、地域の方の約50人をこえる予約がすすめられました。家族の支援が受けられない場合を想定し、ヘルパーがワクチン接種に同行するなど介護報酬の算定が可能など厚労省も通知を出したと報道されています。今後、要支援や介護、障害者、ひとり世帯など支援の届きにくい方々への予約、接種の支援が必要ですが、その方策をお答えください。
答弁;民生委員協議会や事業所、福祉協議会へ協力依頼を行っている。地区福祉会によっては会員が予約の支援を行っている。スマホをもってライプラに来られた場合、職員がお手伝いしています。
5、64才以下の接種について
64歳以下の一般の接種や教職員、保育士、学童保育などエッセンシャルワーカーへの接種について 質問します。
先のワクチン接種推進担当大臣は、「自治体が高齢者への接種を7月末までに終えることを約束すれば、高齢者以外の人たちに独自に優先順位をつけて接種を行うことを容認する」と5月30日報道され、すでに、北九州市、八尾市など「エッセンシャルワーカーとして、福祉・保育・教育関係で市内の事業所で勤務されている方を対象に接種を始める」としています。箕面市での、今後の64歳以下の一般の接種や教職員、保育士、学童保育などエッセンシャルワーカーへの接種についてお答えください。
答弁;23日から60歳から64歳以下、基礎疾患を有する者の予約を開始、エッセンシャルワーカーについては、国や府の大規模会場の利用を案内する。
エッセンシャルワーカーへの接種も市独自の施策はないようですが、新たな変異種の若年層への広がりの中で必要になってくるのはないでしょうか?
ワクチンは感染収束への有力な手段ですが、接種が、多数まで行き渡らないままで、新たな変異株の広がりの中で、感染対策の取り組みがおろそかにすれば、新たな感染拡大に陥ります。非常事態宣言から蔓延防止措置に切り替わりましたが、無症状感染者を含めた検査の抜本的拡充、医療機関への減収補填、十分な補償など、感染対策の基本的取り組みを、同時にしっかりと行うことが依然として重要です。
寝屋川市は、介護、障害者施設の職員に加え、6月1日から、保育・学童保育、幼稚園、学校の職員を月2回のPCR検査を始めています。ワクチン接種と合わせて、検査の拡大を重ねて求めるものです。