10月25日(金)
⑤危険なブロック塀撤去の補助の活用
日本共産党の名手宏樹は、10月10日、箕面市議会本会議で「1、市内業者も地域も元気にする安心の街づくりについて」の一般質問を行いました。1問1答式の質問でしたので1問ずつご紹介します。その⑤
⑤箕面市のブロック塀補助の活用について
昨年の大阪北部地震を契機に、危険なブロック塀の撤去への取り組みがはじまりました。公共施設では、地震直後に小中学校のブロック塀がいち早く撤去され、今年夏までに、軽鉄骨のフェンスなどに取り替えられました。9月の補正予算では、その他、公共施設でもブロック塀の撤去の予算が盛り込まれ可決されました。さらに、箕面市では、民間のブロック塀などの倒壊による災害を未然に防止し、安心・安全に道路を通行していただくため、ブロック塀などの撤去や撤去後のフェンスなどの新設に要する費用について、補助する制度を創設しました。補助額は20万円まで全額補助。工事は、箕面市建設業協同組合と「箕面市ブロック塀等倒壊予防工事費補助金制度に関する協定」を締結、「箕面市への補助金の申請手続きを無料で代行し、責任を持って対応する」としています。これは、地震対策分野での、新たな住宅など改修補助制度です。昨年からはじまった取り組みですが、昨年度からのこの制度を活用されて工事が進んだ状況と件数をお答えください。
通学路も含めて民間のブロック塀は、市内にはたくさんあると考えられますが、年間何か所のブロック塀を撤去、安全なフェンスなどへ改修する計画でしょうか?1年間の取り組みは当初の計画通りに進んでいるのでしょうか?
この補助制度について、撤去、改修をすすめたり、進めようとされた市民の方から、「箕面市では、ブロック塀の付け根まで完全に撤去しなくてはならないので、20万円の補助をもらっても費用が大きくかかり、持ち出しが大きく、資金確保に苦労した。」との声や、「撤去を検討したが、補助金を活用すれば、根元まで撤去しないといけなかったり、狭隘道路のため敷地後退までしないといけないので撤去工事をためらっている」例や「心配なので、補助金は申請せず、ブロックの根元はそのままで上側のブロックだけ取り除いた」などの声が寄せられています。
近隣他市でもこうした同様のブロック塀撤去の補助制度を導入されています。箕面市の補助制度と比較してどうかお答えください。さらに、市内に多数ある民間の危険なブロック塀を撤去改修してゆくための課題はなにかお答えください?
答弁:
⑤ ブロック塀補助の状況と件数、年間の計画件数、進捗を問
う。近隣市の補助制度と箕面市の制度と比較してどうか。
今後の課題は何か。
<答弁>
「ブロック塀撤去補助」について、ご答弁いたします。
この補助制度は、公道、に面している高さ60センチ以上
のコンクリートブロック等で作られた塀の撤去及び撤去
後のフェンス等新設について、20万円を上限として全額
補助するもので、交付要件として、安全性を最優先に、ブ
ロック等は全て撤去していただくこと、撤去後に新設する
塀には一切ブロックを使用しないことを定めています。古
い根元のブロックに新たなフェンスを継ぎ足すことの安
全性をどこまで確認することができるでしょうか。再び危
険をはらむ可能性が危惧されるフェンス設置に対して市
が補助することはできないと考えます。
また、建築基準法に基づく道路後退の義務がある場合は
セットバックが必要ですが、議員のご指摘は、セットバッ
クをしないまま狭限な道路に設置される新たなフェンス
にまで公金で助成すべきとのご見解でしょうか。
補助件数は、昨年度19件、今年度は9月末までの6ヶ
月間で10件で、合計29件です。一年間で20件を見込
んでいることから、見込みどおりの進捗です。
北摂7市における補助制度は、補助限度額の平均はおよ
そ20万円で、本市の補助限度額と同等です。また、撤去
後のフェンス等新設にかかる費用について、補助限度額の
範囲内で全額を補助対象としているのは本市のみです。
なお、課題としては、1つでも多くの危険なブロック塀
が解消されるよう、多くの市民により広く制度を知っても
らう必要があると考えています。以上でございます。
近隣市の状況について、補助の限度額についてご答弁いただきましたが、「根元まで撤去しなといけないこと狭隘道路の後退について」は答弁いただけなかったので、独自に近隣市の担当課に電話して聞きました。
まず池田市 都市建設部 審査指導課の担当は、「高さが8 0 c m 以上の塀の撤去を対象に、補助率は工事費の1/2、補助の上限額 撤去工事 15万円、撤去後の生け垣設置工事 25万円、撤去後の軽量フェンス等設置工事 20万円です」が、池田市は、箕面市と同様、「根元まで撤去し、狭隘道路の場合は後退を指導し、条件としているとしています。その結果、昨年度7月~3月までで28件、今年10月までに7件、補助してきた」と答えました。昨年の活用は28件ですから箕面市の活用の19件より多い状況です。
高槻市の都市創造部 審査指導課にお聞きしますと、「補助金の活用にあたって、ブロック塀を60センチ以下にすれば、ブロック塀を残してその上にフェンスなど設置してもいい。」「狭隘道路の後退については、後退を指導はしているが、植木の状況や敷地の状況で後退が難しい場合は、その旨を記載して補助金を出している。」「昨年18年度は7月~3月までで258件、今年度は、8月までに32件、補助額も20万円から100万円までブロック塀の撤去がすすむよう予算を増やした」と答えました。
隣の茨木市の建設部 建設管理課の担当は、「撤去後のブロック塀等の高さが80cm未満にする工事を対象に補助している、狭隘道路でも後退は指導していない、一般道路沿いは20万円、通学路は30万円、昨年8月から3月末で296件、今年4月からは50件の撤去工事に補助している。」と答えました。
最も地震被害が激く、痛ましい事故がおこった高槻市は60センチ以下、茨木市は、80センチ未満にすれば補助し、狭隘道路も後退は指導していない。または、配慮されています。その結果、260件、290件の活用がなされています。
豊中市 都市計画推進部 建築審査課の回答は、「撤去は、箕面市同様に根元まで撤去を求めているが、狭隘道路の後退は、あくまでも塀の撤去の補助金なので、敷地後退については、お願いとしている」と答えました。その結果、昨年8月~3月まで129件、今年は41件の活用となっています。
人口規模や震災での被害状況は違い、各市で対応が様々ですが、危険なブロック塀の撤去が、一つでも進むようにするならば、安全性のチエックができるようにしながら柔軟な対応も必要ではないかと考えますので検討をお願いいたします。
要点を表でまとめると・・・
ブロック根っこまで撤去か? 狭隘道路は後退か? 昨年度の実施個所数
箕面市 根っこまで取り除く 後退が必要 19件
池田市 根っこまで取り除く 後退が必要 28件
豊中市 根っこまで取り除く 後退はお願い 129件
茨木市 80㎝未満にする 後退は指導していない 296件
高槻市 60㎝以下にする 難しい場合は特記する 258件
⑤危険なブロック塀撤去の補助の活用
日本共産党の名手宏樹は、10月10日、箕面市議会本会議で「1、市内業者も地域も元気にする安心の街づくりについて」の一般質問を行いました。1問1答式の質問でしたので1問ずつご紹介します。その⑤
⑤箕面市のブロック塀補助の活用について
昨年の大阪北部地震を契機に、危険なブロック塀の撤去への取り組みがはじまりました。公共施設では、地震直後に小中学校のブロック塀がいち早く撤去され、今年夏までに、軽鉄骨のフェンスなどに取り替えられました。9月の補正予算では、その他、公共施設でもブロック塀の撤去の予算が盛り込まれ可決されました。さらに、箕面市では、民間のブロック塀などの倒壊による災害を未然に防止し、安心・安全に道路を通行していただくため、ブロック塀などの撤去や撤去後のフェンスなどの新設に要する費用について、補助する制度を創設しました。補助額は20万円まで全額補助。工事は、箕面市建設業協同組合と「箕面市ブロック塀等倒壊予防工事費補助金制度に関する協定」を締結、「箕面市への補助金の申請手続きを無料で代行し、責任を持って対応する」としています。これは、地震対策分野での、新たな住宅など改修補助制度です。昨年からはじまった取り組みですが、昨年度からのこの制度を活用されて工事が進んだ状況と件数をお答えください。
通学路も含めて民間のブロック塀は、市内にはたくさんあると考えられますが、年間何か所のブロック塀を撤去、安全なフェンスなどへ改修する計画でしょうか?1年間の取り組みは当初の計画通りに進んでいるのでしょうか?
この補助制度について、撤去、改修をすすめたり、進めようとされた市民の方から、「箕面市では、ブロック塀の付け根まで完全に撤去しなくてはならないので、20万円の補助をもらっても費用が大きくかかり、持ち出しが大きく、資金確保に苦労した。」との声や、「撤去を検討したが、補助金を活用すれば、根元まで撤去しないといけなかったり、狭隘道路のため敷地後退までしないといけないので撤去工事をためらっている」例や「心配なので、補助金は申請せず、ブロックの根元はそのままで上側のブロックだけ取り除いた」などの声が寄せられています。
近隣他市でもこうした同様のブロック塀撤去の補助制度を導入されています。箕面市の補助制度と比較してどうかお答えください。さらに、市内に多数ある民間の危険なブロック塀を撤去改修してゆくための課題はなにかお答えください?
答弁:
⑤ ブロック塀補助の状況と件数、年間の計画件数、進捗を問
う。近隣市の補助制度と箕面市の制度と比較してどうか。
今後の課題は何か。
<答弁>
「ブロック塀撤去補助」について、ご答弁いたします。
この補助制度は、公道、に面している高さ60センチ以上
のコンクリートブロック等で作られた塀の撤去及び撤去
後のフェンス等新設について、20万円を上限として全額
補助するもので、交付要件として、安全性を最優先に、ブ
ロック等は全て撤去していただくこと、撤去後に新設する
塀には一切ブロックを使用しないことを定めています。古
い根元のブロックに新たなフェンスを継ぎ足すことの安
全性をどこまで確認することができるでしょうか。再び危
険をはらむ可能性が危惧されるフェンス設置に対して市
が補助することはできないと考えます。
また、建築基準法に基づく道路後退の義務がある場合は
セットバックが必要ですが、議員のご指摘は、セットバッ
クをしないまま狭限な道路に設置される新たなフェンス
にまで公金で助成すべきとのご見解でしょうか。
補助件数は、昨年度19件、今年度は9月末までの6ヶ
月間で10件で、合計29件です。一年間で20件を見込
んでいることから、見込みどおりの進捗です。
北摂7市における補助制度は、補助限度額の平均はおよ
そ20万円で、本市の補助限度額と同等です。また、撤去
後のフェンス等新設にかかる費用について、補助限度額の
範囲内で全額を補助対象としているのは本市のみです。
なお、課題としては、1つでも多くの危険なブロック塀
が解消されるよう、多くの市民により広く制度を知っても
らう必要があると考えています。以上でございます。
近隣市の状況について、補助の限度額についてご答弁いただきましたが、「根元まで撤去しなといけないこと狭隘道路の後退について」は答弁いただけなかったので、独自に近隣市の担当課に電話して聞きました。
まず池田市 都市建設部 審査指導課の担当は、「高さが8 0 c m 以上の塀の撤去を対象に、補助率は工事費の1/2、補助の上限額 撤去工事 15万円、撤去後の生け垣設置工事 25万円、撤去後の軽量フェンス等設置工事 20万円です」が、池田市は、箕面市と同様、「根元まで撤去し、狭隘道路の場合は後退を指導し、条件としているとしています。その結果、昨年度7月~3月までで28件、今年10月までに7件、補助してきた」と答えました。昨年の活用は28件ですから箕面市の活用の19件より多い状況です。
高槻市の都市創造部 審査指導課にお聞きしますと、「補助金の活用にあたって、ブロック塀を60センチ以下にすれば、ブロック塀を残してその上にフェンスなど設置してもいい。」「狭隘道路の後退については、後退を指導はしているが、植木の状況や敷地の状況で後退が難しい場合は、その旨を記載して補助金を出している。」「昨年18年度は7月~3月までで258件、今年度は、8月までに32件、補助額も20万円から100万円までブロック塀の撤去がすすむよう予算を増やした」と答えました。
隣の茨木市の建設部 建設管理課の担当は、「撤去後のブロック塀等の高さが80cm未満にする工事を対象に補助している、狭隘道路でも後退は指導していない、一般道路沿いは20万円、通学路は30万円、昨年8月から3月末で296件、今年4月からは50件の撤去工事に補助している。」と答えました。
最も地震被害が激く、痛ましい事故がおこった高槻市は60センチ以下、茨木市は、80センチ未満にすれば補助し、狭隘道路も後退は指導していない。または、配慮されています。その結果、260件、290件の活用がなされています。
豊中市 都市計画推進部 建築審査課の回答は、「撤去は、箕面市同様に根元まで撤去を求めているが、狭隘道路の後退は、あくまでも塀の撤去の補助金なので、敷地後退については、お願いとしている」と答えました。その結果、昨年8月~3月まで129件、今年は41件の活用となっています。
人口規模や震災での被害状況は違い、各市で対応が様々ですが、危険なブロック塀の撤去が、一つでも進むようにするならば、安全性のチエックができるようにしながら柔軟な対応も必要ではないかと考えますので検討をお願いいたします。
要点を表でまとめると・・・
ブロック根っこまで撤去か? 狭隘道路は後退か? 昨年度の実施個所数
箕面市 根っこまで取り除く 後退が必要 19件
池田市 根っこまで取り除く 後退が必要 28件
豊中市 根っこまで取り除く 後退はお願い 129件
茨木市 80㎝未満にする 後退は指導していない 296件
高槻市 60㎝以下にする 難しい場合は特記する 258件