この広い世界を。

可愛い歳月。
思ったことの記録。

さいきん感動したもの、みっつめ。

2013-05-01 23:12:26 | ひとしずく。
いつも罪悪感をもっていた。

いつも恐縮していた。

いつもいつも自分が悪いせいだとおもっていた。


だれかが怒るのも、だれかが機嫌を直さないのも、
雨がふるのも、人に好かれないのも、物事がうまくいかないのも、
ありとあらゆる不都合なことはぜんぶ、自分のなにかが悪いせいだとおもっていた。


不都合なできごとが起これば、
自分のなにかが悪かったせいだとおもった。


いつもいつもすみませんすみませんとおもっていた。


あがいてももがいても開き直っても腹を立てても慰めても、
その罪悪感は根本的にはどうにもできなかったしならなかった。


だれかに許してほしかった。

でも、誰に?なにを?

自分でもよくわからないし、
誰もそんなことは見ちゃいないし許してなどくれはしない。


許してもらうことは堕落だともおもっていた。

許してほしいとおもうことは甘えだとおもっていた。

自分が弱いせいだと、自分で越えていくべきものなのだとおもっていた。



以前の自分がそんな渦のなかにいたことを、
録画してあった映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』を観て思いだした。



劇中の印象的なシーンの台詞。


―君は悪くない―


焦点を合わせなかった世界にピントがあった気がした。

なんて素敵なんだろうとおもった。


わたしの歩く道に、わかりやすい目印がついた気がしたのです。


君は悪くない。

君は悪くない。

君は悪くない。


それを伝えられるわたしでありたいとおもった。

そんな広場をつくりたい。


やっぱりわたしはこんなふうに感動するのが好きなのだ。


君は悪くない


ベンチのシーンも好き。





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