愉快的生活~上海~

2009年4月から始まった上海生活の中での新たな出会いや発見、中国語の勉強法など。

使えるものは使う。

2014-01-30 18:58:40 | 生活 ~上海~
今日から春節休暇です

近所の百貨店にオープンした「一風堂」でお昼のラーメンを食べていたときのこと。
後ろの席の中国人家族が、楽しそうに東京旅行の話をしてました。
今晩のフライトで日本に行くらしく、日本に行ったら何食べようとか、何を買おうとか
そうか、そうか、春節は日本旅行か
どうか、日本に行って親日家になってね、と微笑ましく聞いていたのよね。

誰かに電話して、なにか電話番号を調べてもらっている?と思ったら、今度は若い店員をつかまえて、英語か日本語か話せるか?と聞いている。
若い店員は、英語が話せます、と返答するやいなや、何やら電話の対応をさせられているみたい。

何やら聞こえて来たのは、なんと東京のホテルの予約。しかも今晩の
ええ~~、とってなかったの
しかも、ラーメン屋で店員に予約させてるし

店員のおぼつかない英語で、何度も聞き直したり、言い直したりで、私たちの気になることこの上ない。
予約名からクレジットカード情報からパスポート番号からを、電話口で大声で叫んでるんだから気になってトーゼンでしょう。

私たち以外の客や店員はあんまり気にしてない様子だったなあ。
これぞ中国か、となんだかしみじみ

ほんと、使えるものは何でも使うのね

どうか、ホテルの予約がちゃんとできてますように。笑

旅する力 ~深夜特急ノート~

2014-01-27 22:03:04 | 読書
20代のころ、沢木耕太郎氏の「深夜特急」を読んだ。
沢木氏のような冒険心も独立心を持っていない私は、香港から始まりユーラシア大陸まで続く、行き当たりばったり(に、私には思えた)旅の物語を
こんな旅よくするなあ~とハラハラしながらも、ある種憧れのような気持ちで読んでいたことを思い出す。
本著は、その「深夜特急」の総まとめのような本です

私が大学生のころは、バックパッカー大全盛期
卒業旅行シーズンともなると、海外志向の強かったクラスメートの何人もが海外にバックパックを背負って散って行ったものです。
でも、彼らの旅のバイブルは、そろいもそろって「地球の歩き方」
いくら世界が広いといっても、アメリカのフロリダでばったり同級生と会ったりした話を聞いたもんです。
「旅の先輩」が地球の歩き方に投稿した情報や、宿のコメント、移動手段などをなぞって旅をしているんだから、ばったり会ってもおかしくないわね

かくいう私自身、女友達とバックパッカーを気取って出かけたヨーロッパの旅の途中、ウィーンのトラム(路面電車)で同級生と乗り合わせてびっくり。
移動手段もバイブルに沿ってるんだから、ありえるね。全然、冒険でもなんでもなかったんだね。

初めて、その手の海外旅行をした私は、おっかなびっくり。
その旅のほとんどは、留学経験があり英語が堪能な同級生にくっついて行ったようなもの
それでも、異国の地で、旅の予算とにらめっこしながら、その日の宿を探したり、晩ご飯のお店を探したり、と初めての体験に興奮していたっけ。
初めはおっかなびっくり、ドキドキの連続だったなあ。
イタリアで両替したイタリアリラが終盤には足りなくなって、晩ご飯がパンとチーズとオレンジだけだったり。
ブラッドオレンジがあまりに美味しくて、ひもじいディナーのはずがすごく楽しかったな~

旅の終盤、3週間目のころに行ったオーストリアのウィーンでは、ものすごく寒くって、観光どころではなかったのを覚えている。
ちょうど私の誕生日だったあの日、一緒に旅をしていたケイコが私をカフェに誘ってくれて。
一緒にウィーン名物「ザッハトルテ」を食べたんだ。
それで、「お誕生日おめでとう」ってお祝いをしてくれてご馳走してくれたのよね
きっと、もうオーストリアでの残金も少なくなってきていたのに、その分のお金を余計に取っておいてくれたんだなあ
あんなに美味しかったザッハトルテは、これまでもないし、これからもないだろうな

と、自分の卒業旅行を、ホワンホワンと思い出してみました

沢木氏は、「旅」とは自分が作るものだという。
入念にプランされたツアー旅行は、無駄も失敗もないかわりに、あとに残る余韻のようなものがないと、確かに思う。
行って失敗だったなー、とか偶然いったところが意外に素敵だったりすると、あとあとまでじわじわ覚えてるのが旅の記憶ってものなんだろう。

また、沢木氏は「旅は自分の力不足を教えてくれる」ともいう。
これには、ワタシ、激しく同意です。
それは、その土地の言葉だけではなく、歴史やその土地の人々について、その土地に行ったからこそ肌で感じる自分の知識の無さ。
きっと、日本の国にずっと居たならば、自分が知らないということを知らずに、また予期せぬことがおきる心配をせずとも、安穏と暮らして行けるだろう。
でも、知らない土地に行き、異文化に身をさらすことによって、自分が何者か、自分の力不足をいやでも知らされるのです。
これこそ、成長しようと思う原動力なんだなあ、とつくづく思います。

人生は旅のようなものだ、という。

きっと、私と夫がこの10年過ごした海外での生活も、2人でずっと旅していたようなものだ。
お互いを助け、お互いを必要とし、大げさかもしれないけれど、支え合って暮らして来たと思う。
今や、海外での暮らしにインターネットの情報はあるし、細々した情報には事欠かないけれども、
そういった些末な一片一片の情報に頼るのは、ほんの最初の時期だけ。
ある時点から、自分の足で歩き自分の目で確かめ、地元の人とコミュニケーションをし、トライ&エラーを繰り返しながら、
自分のその街での立ち位置を確立して行く。

もうすぐ2人の「海外旅行」も終わりです。
これからは、旅の第3章ってところでしょうか

まずは「深夜特急」全6巻を読んでから、本著を読まれたし



旅する力 -深夜特急ノート- (新潮文庫) 沢木耕太郎著






キッシュを焼く

2014-01-27 17:49:11 | 生活 ~上海~
自分で初めて焼いた、キッシュ



キッシュってお店でちょっとつまむくらいしか印象はなく、しかもそれほど美味しいと思ったことはなかったのよね。

仲良しのYATIの焼くキッシュは、本当に美味しくて、私のキッシュのイメージをガラリと変えました

以前から、一度教えてあげると言われていたんだけれど、先週、とうとう実現~
YATIのお家にワイン持参で訪問


上海郊外にあるYATIの自宅にて。

ダンナさんの国、スイスに住んでいたころには、自分でアジア食品を売るお店とアジア料理をお客さんに教えていたYATI。
食べることには、めっぽううるさい人です。
その点が私たちが気が合うポイントかも

この日、焼いたのは鶏ミンチとカリフラワー・人参のキッシュです。
焼き上がりがベチャっとしないように、なるべく水気の少ない野菜を使って、生地に流し込む前にはしっかりと水気をとばすようにソテーするのがポイント。



もちろん、パイ生地から作ったのです
人生初
何歳になっても、人生初体験は楽しいもんですね。
パイ生地は、決して練らないようにねというYATIの教えを忠実に守って、小麦粉とバターとお水を合わせていきます。
なんか、楽しいぞ。




それにしても、材料のチーズの量にびっくり
10センチ四方くらいのパックになってるチーズを全部磨り下ろして、さらにそこに生クリーム小2パックの中に投入。
磨り下ろしたチーズの量はボウル大の8割くらいと、かなりの量です



YATIのこだわりで、チーズをするおろし金?も細かく細くおろせる道具を使用。
焼き上がったときに、チーズが全部溶けきって形が見えないので、きれいなんだとか。
たしかに、出来上がりはチーズの形が消えて他の具と一体化してました

出来上がりは、味わい深いキッシュで本当に美味しかった
YATIと一緒に焼いたキッシュなのだから、美味しさもひとしお。
ワインもどんどんすすんでしまう・・・

自分で選んだ美味しい材料を丁寧に調理すれば、美味しくて幸せな気分になるよねえ。
料理ってやっぱり楽しい



キッシュのレシピは、YATI愛用のドイツ語の本なので、そのうち英語版をメールしてくれるはず

日本に帰ったら、まずはオーブンを買って、YATIのレシピでキッシュを焼こう




陰と陽

2014-01-26 22:12:01 | 上海でヨガ
今日は、恒例のアパートでのヨガレッスン

Yokko先生とのレッスンも3回目、先生も私たちのペースに合わせてくださりつつも、
なかなかハードな要求もちらほら

今日は前半は「ハタヨガ」、後半は「インヨガ」でした。
ハタヨガは、筋肉を鍛えるハードでアクティブな動きがメイン、インヨガは、筋肉をじっくりゆっくりとストレッチをしながら鍛える動きです。

「陰と陽」

すべての事象は、この「陰」「陽」で成り立ち、
バランスをとっているんだなあ、とつくづく思います
どちらが過ぎても具合が悪く、どこかにほころびが出たりするように感じます。
トレーニングでも、走ったり筋トレばかりでは故障もするので、陰ヨガのようなじっくりストレッチが不可欠なんだと実感

昨日は、1時間ランニングをしたので今日のヨガはとっても効いたみたい



馬到成功

2014-01-25 12:38:25 | 生活 ~上海~
今年は馬年

春節前の上海では、キンキラキンの馬のデコレーションがいっぱいです



馬年は、中国人にとっては縁起の良い干支なんだそうですよ。

「馬到成功」とは、着手すればたちまちに成功する、という意味です。
この馬年にそれぞれが色んな努力が叶うように、成功を祈願しているんですね


Calypso Restaurant & Lounge

2014-01-25 10:30:05 | レストラン~上海~
今日はEmilyとのランチ
とってもオシャレなレストランができたので、予約を入れておいたから、とランチに誘ってくれましたの。

去年の12月に静安寺にオープンしたばかりの「Calypso」に行ってきました

ここは、NYかどこか?と思うばかりの本当にオシャレすぎるレストラン
設計を担当したのは、日本人建築家なんだって





とっても高級感がある内装だけれども、木材がふんだんに使われているので、温かみがあって本当に居心地がいい

ルーフトップの2階はさらにオシャレです
こんなところで飲み始めたら、まったりしすぎて帰れなくなりそうだ。


キッチンにもフロアにもイタリア人が常駐しているようす。
料理の味もばっちり美味しい

金曜日のランチでしたが、事前に予約したにも関わらず、端っこの席しか空いてませんでした。
まあ春節前なので、ランチパーティとか多いのかな。
何しろ、すごい人気の様子ですよ。

ここも、ヘビロテリスト入り決定

■ Calypso Restaurant & Lounge
延安中路1218号静安嘉里中心南区广场
近铜仁路, 地铁2&7号线静安寺站
2203-8889

中国茶と日中友好。

2014-01-23 17:26:48 | 生活 ~上海~
昨日の午後、友人へのお土産にする岩茶を買うために、市内にある天山茶城に行ってきた。

予定では、いつもの小張のお店で自分用の白茶か普洱茶を買って、岩茶を専門にしている林さんのところで岩茶を買って、ついでに紫砂製の茶ペットを物色するつもりでいたのよね。

小張の店に着くと、ダンディーな先客さんがいて、お茶の試飲中。
ダークスーツにロングの明らかに上質なブラックコートに中折れ帽でビシッと決めた先客さん、見るからに上海シティーのヤンエグ(死語?)お見受けします。
どんなの飲んでるんだろ~と、興味津々

私が店内でうろうろしてると、先客さんが「来吧,在这儿坐,一起喝点儿茶吧!(いらっしゃい、ここに座って一緒にお茶飲みましょう!)」と、
フレンドリーにお誘いくださったので、このワタシのこと、当然断るわけもなく「不好意思,打扰你啊。谢谢!(すみません、お邪魔しちゃって・・・。ありがとう!)」とかいいながら、ちゃっかり先客さんが試飲中の普洱茶を一緒に頂くことに

この先客さん、ワタシが日本人だと知るやいなや、ちょこっと片言日本語を話し始めたの。
日本の武道がお好きらしく、剣道や柔道の話を熱く語ってくれる。
ご自分も、上海で剣道を習っていたとか。
そこから、日本の武道は素晴らしい、身体の鍛錬だけでなく、心の鍛錬、礼儀を重んじるスポーツは他に見当たらない、という。
さらに、日本の各地のことにもとっても詳しくてびっくり。

色々と話は多岐に及び、囲碁の話になった。
現代の囲碁の原型は中国なんだけれども、そこから発展させルールを整備し、今の囲碁の形にまでしたのは日本人なんだという。
ワタシはてっきり中国のものだと思っていたわ。

日本の文化の根っこ(ルーツ)には中国伝来のものが少なくない。
でも、それをじっくりと育て、花開かせたのは日本なんだよ、と、このダンディー上海人はいう。

彼は、日本や日本の文化が大好きなんだけれども、悲しいかな、中国の内陸の海外に接する機会が少ない地域では、
日本贔屓であることを隠さないといけないような現実も話してくれたわ。
まあ、教育がそういう教育だから仕方ないよね。

話は当然のように、最近の日中関係に及んだので、一瞬構えたのだけれど、知的エリートっぽい彼は決して日本の政治家の批判めいたことは言わなかったな。
彼いわく、中国人は日本と中国の蜜月時代(唐とか随の時代?)の歴史をあまり知らないし(よく知ってるのは軍国主義時代の日本)、
日本人は中国との近代史を知らなさすぎる、と。こうして話している私たちは、中国と日本の良い関係を築きたいと心から思っているんよね。

唐突に、ダンディー上海人が、「じゃあ、日本人と中国人の国際結婚の数を増やしたらいいやんか!そしたら物騒なこともなくなるデ」とか言い出した。
さらに、「そのために中国茶合コンを企画するのはどうや?そしたら、このお茶屋も儲かるし、元締め?のオレも儲かる、お客さんも結婚相手を見つけられて、
八方良しやし、これはめっちゃええアイデアや」と、彼は自分のアイデアに大盛り上がり。
やっぱし、上海人、お金めっちゃ好きですね

そうこうしてるうちに、なんと、閉店時間間近になってしまい、結局、この日は自分の買い物はできず~
お店に入ってから、なんと2時間半も彼とお店の小張と3人でおしゃべりしながらお茶を飲み続けたのだわ

ま、でもこういった出会いって、日本だったら絶対に皆無だと思いませんか?
知らない人同士、お茶を買いに行ったその場で一緒に試飲をしながらおしゃべりするなんて。
しかも、男性のビジネスマンとね・・・。そもそも日本人男性はお茶なんて買いに行かんでしょ

まさに、上海でしか出来ない経験を満喫の午後でした


茶壺のハンコ

2014-01-22 22:15:26 | 上海でお買い物



この茶壺、ハンコです
「福」の文字と、もうひとつは自分の名前。
印影を見ても、文字の原型がよくわかりません




以前、書道を習っていたときの老師が、副業?でハンコも彫っておられるので、
上海記念に、とお願いしてみましたよ

その老師の本業の作品はこちら。
立派な「道」の一文字。


優雅な水墨画も教えておられます。いまや、日本人の生徒さんもたくさん抱えているんだとか。


それにしても、茶壺形のハンコは初めて見ました。
先生のセンス、可愛いです
といっても、老師は40前の男性ですが

上海でTTC

2014-01-22 21:28:06 | 上海でヨガ
午前中は、DARSHANA YOGAスタジオでの陰ヨガのクラスに出て、ギュイ~っとストレッチをしてスッキリ
初めて出た「唐高」先生のクラス、一つ一つのポーズのホールドタイムが長くて、
苦手なポーズのときは、修行僧のような気持ちになります・・・

上海では、ヨガがとっても身近です。
中国人のインストラクターのみならず、日本人を含む外国人のインストラクターもたくさんおられるので、
自分に合った先生が選べるのがいいなあ。日本の地方都市だと、確実に日本人の先生だろうし。
(というか、日本では行ったことがないから、日本の事情はよくわからないけれど・・・。)

最近、よく耳にするのが、「TTC」に参加する駐在員の奥さんたち。
Teachers Training Courseの略称がTTC。
200時間ほどのレッスンを受けて、晴れて指導者の免状を手に入れるんだとか。
私がたまに行く、DARSHANA YOGAでも3月あたまから開講するみたいですよ

毎日4時間とかレッスン受けるらしいのです。
ヨガはやってて気持ちいいけれど、私は絶対に無理だな~。
集中力と忍耐力がもたないだろうと、確信できるわ。

TTCを受けるのって中級以上かそれ以上の人限定かと思っていたけれど、
初心者でも受け入れますってところが、結構あるみたいですよ。
日本はどうなんだろう?

200時間のレッスンは無理だとしても、アルバロ先生の春節リトリート(ヨガ合宿)@カンボジアは行きたかったな。
4日間くらいなら、ベジタリアンのヨギーニになれそうな気がする