愉快的生活~上海~

2009年4月から始まった上海生活の中での新たな出会いや発見、中国語の勉強法など。

Stay Hungry, stay Foolish

2014-01-03 10:37:49 | 読書
2005年、アップルの創設者・スティーブジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式でスピーチをしました。
このスピーチは、自らの生い立ちや闘病生活を織り交ぜながら、彼の人生観を余すところなく語り、広く感動を集めました。
聞けば聞くほど、含蓄のあるこのスピーチ。
なるほどな~、と毎回思ってしまいます。

スピーチは3つの話で構成されています。

1つめは、connecting the dots, 「点と点をつなげること」について。

スティーブは、自身の生い立ちから、養父母の経済的負担に遠慮をして大学を中退を決断をしたあとに、たまたま興味本位で聴講したカリグラフィーの講義がその後のアップルコンピューターの発展につながった話を彼の体験事例としてあげたうえで、以下のように締めくくっています。
「you can't connect the dots looking forward, you can only connect them lookng backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something - your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
;将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。運命、カルマ…、何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです」

人生の中で起きること(点)は、あとから何らのこと(点)とつながっているはず。だから、その時に出会ったこと、与えられたチャンスに対してベストを尽くせ。
と、これは私の解釈

2つ目は、love and loss, 「愛と敗北」について。

アップルの創業とその後の発展、そして、自分の作った会社からクビにされ茫然自失の時期。その後、Nextの創業とピクサーの立ち上げ。ピクサーはその後「トイストーリー」を作りアニメの会社で世界で最も成功した会社となっています。さらに、アップルがNextを買収したことで、スティーブはアップルに舞い戻ることができたのです。
最悪の事態になっても、彼は諦めずに前進し続けた。だからこそ、その後大きな成功をおさめたのでしょう。

Sometimes life hits you in the head with a brick. Don't lose faith. I convinced that the only thing that kept me going was that I loved what I did. You've got to find what you love. And that is as true for your work as it is for your lovers. your work is going to fill a large part of your life, and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking. Don't settle. As with all matters of the heart, you'll know when you find it. And, like any great relationship , it just gets better and better as the years roll on. So keep looking until you find it. Don't settle.

「最悪のできごとに見舞われても、信念を失わないこと。自分の仕事を愛してやまなかったからこそ、前進し続けられたのです。皆さんも大好きなことを見つけてください。仕事でも恋愛でも同じです。仕事は人生の一大事です。やりがいを感じることができるただ一つの方法は、すばらしい仕事だと心底思えることをやることです。そして偉大なことをやり抜くただ一つの道は、仕事を愛することでしょう。好きなことがまだ見つからないなら、探し続けてください。決して立ち止まってはいけない。本当にやりたいことが見つかった時には、不思議と自分でもすぐに分かるはずです。すばらしい恋愛と同じように、時間がたつごとによくなっていくものです。だから、探し続けてください。絶対に、立ち尽くしてはいけません。」

3つ目は、death、「死」について。

このスピーチの前の年、スティーブはすい臓癌だと診断されています。しかも、かなり進行が進んだレベルのすい臓癌で、この時点で余命は半年と宣告されます。
その後、幸いにも手術は成功しましたが、2011年の10月に56歳の若さでこの世を去りました。
癌を宣告され、「死」を意識した彼は、「死」をこのように解釈しています。
「 Death is the destination we all share. No one has ever escape it. And that is as it should be, because Death is very likely the single best invention of Life. It is Life's change agent. It clears out the old to make way for the new.  ;死は我々共通の行き先であり、誰も避けることはできません。そして、死はたぶん、生命の最高の発明です。それは生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生み出す。」

合理的でシンプルを追求した、とってもスティーブらしい解釈だと思いませんか。

そして、締めくくりには、こんな言葉が。

「Your time is limited, so don't waste it living someone else's life. Don't be trapped by dogma - which is living with results of the people's thinking. Don't let the noise of other's opinions drown out your own inner voice. And most impotent, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondly. ; あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。」

スピーチの最後には、彼が若い頃に出会い、その後の彼の人生にも大きな影響を与えた本「The Whole Earth Catalog」の紹介と、その本の著者が最終出版版の別れの言葉として記した言葉が、印象的に描かれています。

" Stay hungry. Stay foolish" It was their farewell messages as they signed off. Stay Hungry. Stay foolish. And I have always wished that for myself. And now, as you graduate to begin anew, I wish that for you. Stay Hungry. Stay Foolish.

「ハングリーなままであれ。愚かなままであれ」と書いてありました。筆者の別れの挨拶でした。ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、卒業して新たな人生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。ハングリーであれ。愚か者であれ。」

新年の始まりに、この名スピーチを読み直して今年も頑張ろう!と気持ちが引き締まりました





2013年ラストのお茶は。

2014-01-03 09:39:26 | 中国茶レッスン
新しい年になってしまってけれど、昨年2013年ラストのお茶レッスンです。

右手が、康芸茗茶の『紅五星』。
工芸茶の生みの父・汪芳生さんにより創作されたものは、工芸茶の中でもまさに別格です。
世間に出回る外国人好みに作られた工芸茶は、そもそも汪芳生さんの複製品だそうです。
しかも、中国人はわざわざお茶を飲むときに、工芸茶なんて飲まないので、外国人のお土産用が圧倒的に多く、その使われているお茶の質も言わずもかな
そんなわけで、汪芳生さんの作る工芸茶は国内流通はほとんど無く、注文生産が基本だそうです。
今回は、汪芳生さんの知人と親しい先生が昨年6月からオーダーしてくださっていたものです。

ベースには、祁门紅茶(キーマン)を使用。形が型で可愛い
この祁门紅茶をフルリーフの状態で発酵を促進、茶葉を丁寧に1枚ずつ束ね、星形に成形。



今回は、こんなおめでたい真っ赤な蓋碗で頂きます



次は、毎年12月のお楽しみ・アレンジティーです。

アールグレイティーに、柚子ジャム・フレッシュのパッションフルーツ・コアントローをミックス


ポットの3分の1くらいの量の柚子ジャムが入ったのにはビックリ!甘そう??


濃いめに出したアールグレイティーを入れて完成
パッションフルーツの酸味が効いてて美味しい


この日の、スウィーツはタルトタタン風のリンゴのお菓子
ほんと、先生の味のセンスって良いわ~。
何頂いても、美味しいです