愉快的生活~上海~

2009年4月から始まった上海生活の中での新たな出会いや発見、中国語の勉強法など。

中国茶と日中友好。

2014-01-23 17:26:48 | 生活 ~上海~
昨日の午後、友人へのお土産にする岩茶を買うために、市内にある天山茶城に行ってきた。

予定では、いつもの小張のお店で自分用の白茶か普洱茶を買って、岩茶を専門にしている林さんのところで岩茶を買って、ついでに紫砂製の茶ペットを物色するつもりでいたのよね。

小張の店に着くと、ダンディーな先客さんがいて、お茶の試飲中。
ダークスーツにロングの明らかに上質なブラックコートに中折れ帽でビシッと決めた先客さん、見るからに上海シティーのヤンエグ(死語?)お見受けします。
どんなの飲んでるんだろ~と、興味津々

私が店内でうろうろしてると、先客さんが「来吧,在这儿坐,一起喝点儿茶吧!(いらっしゃい、ここに座って一緒にお茶飲みましょう!)」と、
フレンドリーにお誘いくださったので、このワタシのこと、当然断るわけもなく「不好意思,打扰你啊。谢谢!(すみません、お邪魔しちゃって・・・。ありがとう!)」とかいいながら、ちゃっかり先客さんが試飲中の普洱茶を一緒に頂くことに

この先客さん、ワタシが日本人だと知るやいなや、ちょこっと片言日本語を話し始めたの。
日本の武道がお好きらしく、剣道や柔道の話を熱く語ってくれる。
ご自分も、上海で剣道を習っていたとか。
そこから、日本の武道は素晴らしい、身体の鍛錬だけでなく、心の鍛錬、礼儀を重んじるスポーツは他に見当たらない、という。
さらに、日本の各地のことにもとっても詳しくてびっくり。

色々と話は多岐に及び、囲碁の話になった。
現代の囲碁の原型は中国なんだけれども、そこから発展させルールを整備し、今の囲碁の形にまでしたのは日本人なんだという。
ワタシはてっきり中国のものだと思っていたわ。

日本の文化の根っこ(ルーツ)には中国伝来のものが少なくない。
でも、それをじっくりと育て、花開かせたのは日本なんだよ、と、このダンディー上海人はいう。

彼は、日本や日本の文化が大好きなんだけれども、悲しいかな、中国の内陸の海外に接する機会が少ない地域では、
日本贔屓であることを隠さないといけないような現実も話してくれたわ。
まあ、教育がそういう教育だから仕方ないよね。

話は当然のように、最近の日中関係に及んだので、一瞬構えたのだけれど、知的エリートっぽい彼は決して日本の政治家の批判めいたことは言わなかったな。
彼いわく、中国人は日本と中国の蜜月時代(唐とか随の時代?)の歴史をあまり知らないし(よく知ってるのは軍国主義時代の日本)、
日本人は中国との近代史を知らなさすぎる、と。こうして話している私たちは、中国と日本の良い関係を築きたいと心から思っているんよね。

唐突に、ダンディー上海人が、「じゃあ、日本人と中国人の国際結婚の数を増やしたらいいやんか!そしたら物騒なこともなくなるデ」とか言い出した。
さらに、「そのために中国茶合コンを企画するのはどうや?そしたら、このお茶屋も儲かるし、元締め?のオレも儲かる、お客さんも結婚相手を見つけられて、
八方良しやし、これはめっちゃええアイデアや」と、彼は自分のアイデアに大盛り上がり。
やっぱし、上海人、お金めっちゃ好きですね

そうこうしてるうちに、なんと、閉店時間間近になってしまい、結局、この日は自分の買い物はできず~
お店に入ってから、なんと2時間半も彼とお店の小張と3人でおしゃべりしながらお茶を飲み続けたのだわ

ま、でもこういった出会いって、日本だったら絶対に皆無だと思いませんか?
知らない人同士、お茶を買いに行ったその場で一緒に試飲をしながらおしゃべりするなんて。
しかも、男性のビジネスマンとね・・・。そもそも日本人男性はお茶なんて買いに行かんでしょ

まさに、上海でしか出来ない経験を満喫の午後でした