濃飛樹脂軌道

おもちゃ修理、鉄道玩具「プラレール」、独立型ソーラー発電、電気自動車など、理系技術系の話題がメインです。

おもちゃ病院・症状の書き方(お願い)

2017-11-26 18:04:00 | おもちゃ病院
我輩のライフワークのひとつ「おもちゃ病院」でいつも困っていることを一つ。
それは「記入された症状が単純すぎて詳細が分からない」です。

ただ単に「動かない」「音が出ない」だけでは一度分解しないと判らないことが多く、その分時間を取られて預かりになる場合が多々あります。
持ち主には些細なことでも、修理する側にとって重要な情報が書かれていないのです。
もし「新品の電池を入れても動かない」と書いてあれば、電池と書かれているだけでも「その電池はどのくらい前に買いましたか?」などの会話が出て、それが古ければ電池の劣化を疑う余地も出てきます。
その他「子供が何か液体をこぼしたら動かなくなった」「落としたら動かなくなった」「砂場で遊んだあと壊れた」など、状況も書いてあれば尚更有難いです…そうすればドクターたちも配線切れや基板故障を疑う余地が出て、原因特定が早くなるものでして。
おもちゃドクターも所詮は人間、要はコミュニケーション次第で運命が変わるのです。

実は決め手となる情報が修理時間の長短につながります。
プラレールの動力車にしても「モーター音はするが動かない」であれば、ピニオンギア破損の可能性が高いと直感してすぐに直すドクターもいます(自分が該当)。
「子供が振り回したら動かなくなった」ならば配線の状態を確かめて素早く対応できますし。
…修理受付担当者のコミュニケーション能力が問われるケースもままあり、自分が担当する場合は特に克明に書くよう努めています。それが引継の鉄則

基本情報の入手と並んで、取扱説明書があれば動作検証も捗り、その分所要時間も短縮され預かりになる確率も格段に少なくなります。自体験からしてざっと半分以下…特に最新の電子回路満載系は動作検証に時間がかかるものです。

大概のおもちゃ病院は預かり玩具の置き場に困っています(会場に収納場所がない場合は猶更)
そして預かり玩具の多くは1か月以上持ち主が取りに来ず、運営上支障となります。
※なるべく預かりにならない工夫を利用者各位にお願い致します。


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