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社長のつぶやきブログ

歴史探訪 美作市 武蔵の里 NO.8 大聖寺

2011-07-20 14:01:23 | 日記

 美作市歴史探訪の最後は、武蔵の里からは車で10分以上かかったと

思いますが、山深い自然の懐に佇む大聖寺に行きました。

 大聖寺は真言宗の寺院ですが、紫陽花寺として有名でして丁度我々の

訪ねた10日(日)が「あじさいまつり」の最終日のようでした。通常駐車は

無料ですが祭りの期間中は有料で、500円の料金を支払いました。

 それとは別に一人500円を徴収された後にようやく境内に入る事が

出来ました。通路には七夕の名残の竹笹が沢山立てられており、その

笹にはこれまた無数の短冊が結ばれていました。

 料金を徴収する係のひとから短冊を渡されて、願い事を書き入れてから

吊るすようにと示唆されたので、それぞれが思い思いの願いを書き入れ、

笹の枝に結びつけました。

 さて観賞を期待した肝心のあじさいですが、既に終末期に差しかかって

いるようでして、上方写真のようにやや期待外れというのが偽らざる心境

でしょうか。しかしながら満開は過ぎたものの紫陽花の木の本数はすごく

沢山あって、それなりに花を楽しむことが出来ました。

 本音のところここに来たのはもうひとつの理由からでした。即ち宮本武蔵と

縁の深い寺院であるからです。吉川英治原作の小説「宮本武蔵」に登場する

千年杉が此処に在るのです。

 上方写真の寺院の門の手前の方に天高く聳え立つツインタワーが眼前に

立ち塞がりました。これがその千年杉です。本当に観る者を圧倒する大きさ

です。実のところ樹齢は千年もなくて、400年です。樹高は31mと25mに

なっています。昭和55年に落雷の直撃をうけ瀕死の状態になったのですが

関係者の懸命の施術の結果見事に蘇りました。この出来事は全国的に報道

され、「蘇った不死鳥の大樹」として人々に深い感銘を与えたそうです。

 武蔵が幼少のころ悪戯をして沢庵和尚にこの大銀杏の樹に吊るされて

罰せられたというエピソードは余りにも有名ですが、その時の様子が克明に

漫画で表現されています。上の写真をご覧下さい。尚この樹は昭和49年に

天然記念物に指定されています。

 恵龍山大聖寺は奈良時代に行基が創建した真言宗の古刹で、寺の領域は

岡山県自然保護の森に指定され、文化とみどりの聖地といえます。

 寺内には狩野松甫作の紙本水墨「芦雁図」や南北朝時代に建てられた

高さ1.75mの宝篋印塔(ほうきょういんとう)などの重要文化財を所蔵して

おります。 

 上方に武蔵とおつうが仲良く寄り添う像や、88段の階段、鮮やかな朱色の 

心経多宝塔の写真を撮っておりますのでご覧下さい。

 以上をもちましてシリーズでお伝えした美作市武蔵の里のリポートを

終了致します。