★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

2022年しし座流星群の遠征始末記

2022-11-21 06:00:00 | 天体の記事
 2022年版の天文年鑑によれば、しし座流星群の極大予想は11月18日(金)の8時。2日前に下弦を過ぎた月齢23の月が輻射点の近くで煌々と光っているはずで、観察条件が良くありません。

 それでも、新冠(にいかっぷ)方面が晴れそうな天気予報だったことから遠征することにしました。

 11月17日(木)の14時過ぎに自宅を出発。時間に余裕があったので、一般道を通り新冠の温泉でユッタリ入浴。
 ここの食事処で夕飯にカツカレー。寒い日には脂分が有効です。(笑)

 新冠の高台に到着したのは20時10分ごろ。快晴です。
 気温はプラス1度。弱い風があり、体感温度はさらに低く感じます。

 暗い場所で、すばるの西側にかなり淡い光斑が見えました。
「対日照」です。

 中央やや右のボンヤリした小さめの光斑が対日照です。やや左側の上下に流れる天の川よりかなり暗いです。
 マイナス1.6等級の火星が天の川の中で輝いています。右下の明かりは浦河町の街明かりです。
 月の出の40分ほど前の22時57分に対角魚眼レンズで撮影。焦点距離7.5mm、絞りF2、露出40秒、感度ISO10000。対日照を判別しやすくするため、コントラスト強調しています。

  【 2021年3月にえりも町で見た対日照 】は光斑が楕円形であることまで分かりましたが、ここでは単に光斑の存在が裸眼で分かる程度でした。

 空の暗さを測るSQMという装置を持ってきたので測定しようとすると、何とバッテリー切れ。(^^;)
 使用しているのは9ボルト角形電池。残念ながら予備電池を持ってきていませんでした。
 これまでの経験からSQM値は21.6ぐらいかなー。

 しし座流星群の輻射点が東の地平線から昇ってくるのは22時30分ごろ。
 この頃から、カメラをインターバル撮影を開始し、同時に肉眼による観察を開始。
 23時09分に長い経路で飛ぶ4等級のしし座群を初確認しました。

 23時03分から23時27分までに撮影した40秒露出の37枚の静止画を比較明合成。残念なことに流星は写せませんでした。左下は私が運転してきたワゴンRです。絞りF2、感度ISO6400


 ここでの月の出は23時36分ですが、東側にある小高い丘が視界を少し遮っているため、実際に月が見え始めたのは0時17分でした。焦点距離7.5mm、絞りF2、露出20秒、感度ISO6400

 写真撮影しながら4時間ほどで眼視確認できた流星は16個。そのうちの3個だけがしし座流星群という少なさでした。

 ところで、結露を防ぐレンズヒーターの断線が判明。
 撮影途中で、結露したレンズを車載のファンヒーターで温めたものの、0時前から発生し始めた雲が全天を覆ってきました。
 やむを得ず、月出後に撮影を諦め、0時30分ごろに現地を撤収しました。気温はマイナス3度。撤収時の自動車フロントガラスは結氷していました。

 片道180kmを走り、帰宅したのは4時半。
 途中、エゾシカさんを1頭だけ目撃。皆既月食があった11月8日(火)に目撃した約80頭から激減です。クリスマスの準備で忙しかったのでしょうか。(笑)

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