今年の7月上旬から飼育しているキベリハムシが
沢山卵を産んでいます。
*「キベリハムシ・1」の続きです
産卵
↓ 産卵中 泡状の物を出しながらその中に卵を産む(10月2日)
↓ 産卵場所は、枝の分岐箇所を好む傾向が強い
卵塊はやや硬く、外見が褐色で木の枝と同化しており
注意して探さなければ見逃してしまいます。
卵塊の中は更に褐色で
崩すと「ししとう」のような匂いがしました。
↓ 容器の蓋にも産みつけている
↓ 枯葉にも
↓ 生体・卵塊、大きさ比較
↓ 薄青色は、ま新しい卵塊
↓ 半日経過 色が変わってきた
↓ 5頭のメスから22個の卵塊を確認(10月7日現在)
防衛手段
キベリハムシは、比攻撃的で、飛翔が下手で
体も柔らかい大型のハムシですが
外敵から身を守るための手段はいくつか身に着けています。
↓ あまり動かない、動きも遅い
容器内での成虫は相対的に高所にいることが多く
枝先に近い葉っぱをよく食べており
容器のフタをそっと開けても落下することがあります。
高所(枝先近く)にいることで振動(異変)を感じやすく
外敵から最短で遠くに離れる(落下)
ということでしょうか?
キベリハムシを意図的に高所から落下させると
飛翔はしますが下手くそで、鳥類に例えると「ニワトリ」レベルです。
↓ 夜間はフタに付いていることがよくある
↓ 贅沢な食べ方
また、成虫は触ったり刺激を与えると
黄色い体液を出します。
この体液は青臭く、嫌な臭いで防衛します。
↓ 黄色く青臭い液を出す
↓ 落下したときは偽死状態
↓ しばらくすると動き始める
↓ 起き上がれないときは羽を使う
↓ ツルツルした垂直面でも容易に登る
紫外線照射
キベリハムシは金属的な光沢のある濃紺色に
黄色の縁取りをあしらった綺麗なハムシです。
緑の葉に付く黄色い縁取りは、人の目には目立って見えます。
紫外線領域で情報のやり取りをしている同種異種からは
どのように見えているのでしょうか?
太陽光は紫外線を降り注いでいます。
そこで、紫外線を照射してみました。
*照射機器:MANASLUーLIGHT(LONG WAVE 3650Å)
↓ 可視光
↓ 紫外線照射
機器による紫外線照射では
照射体に接近するとほぼ黒に見えましたが
照射距離を離すと
紺色の部分は黒っぽく目立ちませんが
上翅や胸部の側縁縁取り・脚部・触覚等が
可視光で見る黄色より薄く鮮やかに見えました。
もしかしたら外敵等には
その姿が木々の隙間や枝、或いは葉脈のように
見えているのかもしれません。
一見、ひ弱に見えるキベリハムシですが
神戸に入って以来、メスだけで子孫を残し
落下・偽死・体液などの防衛手段をもって
したたかに、ひそかに、*分水界を超えました。
*分水界=異なる水系の境界線
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