貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

クトノホライト

2024-04-16 19:59:37 | ややレア

(ずいぶん変な姿の石を買ったのだねw)
はあ、レアもののお手頃価格品なので……



クトノ(ナ)ホライト。Kutnohorite。クトナホラ石。CaMn2+(CO3)2。
名前は発見地のチェコ共和国ボヘミアのクトナー・ホラから。なぜかIMA登録の際「クトノ」になったらしい。ブコフスキー君、どうしてそんな混乱の種になるようなことした?(おいw)
この奇妙な名前を知ったのはハッピーギフトさんのサイト。アラゴナイト外殻のジオードで中に何やら針状結晶の集合らしき黒っぽいものが詰まっている。その奇怪な姿と奇妙な名前がなかなか衝撃的で、買ってみようと思ったのだけど、少し高めだったのでやめた。
その後、マンガン鉱物リストを作っていたら、これが出てきた。ほう、マンガンだったのか、と改めて調べてみると、わりかし組成は単純。ドロマイト・グループ。それなのに針状結晶やピンクの結晶で出ている。ピンクの大きな結晶ものは美しそうだけどえらくレアらしく高い。「まあそのうち手の届くものが出たらね」と思っていた。
で、ヤフオクでそこそこの値段でゲット。Kuruman, Wessels mine. South Africa 産。
ピンクの柱状結晶が乱雑に重なっていて、少し色が薄い。そして横に変なザラザラの丸い部分がある。そこもクトノ君だとのこと。
実にけったいな姿だけれども、まあそれも味ということで。

紫外線長波でピンクに光る。



なんか、ガイアの子分がクトナを作ろうとして、最初は「球状で行こうかな」と始めたのだけど、あんまり面白くないので柱状結晶に路線変更し、結局それも完遂することなく放り出して終わった、みたいな感じで、「君ちょっと雑すぎない?」とも思う。(誰に言ってるんだよw)
まあしょうがない、とにかくレアものをこさえただけでよしとしてあげましょう。(偉そうw)
澄んだ結晶部分のピンクは淡いけれど美しいし。
とまあ、いろいろなことを考えさせられる、味わい深い(ははは)石です。


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