貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

新発見のDTシンギング・クォーツ

2024-08-28 20:40:35 | ややレア

あちきが時々楽しく買い物をさせてもらっているパーフェクトストーンさんは、けっこう水晶の扱いが多い。水晶は天然石の王道で寿司で言えばマグロみたいなものだと誰かが言っていたけど、パフェさんも「やっぱ寿司はマグロだよ」と王道派を実践しているのかもしれない。といっても普通の水晶だけではない。あちこちの珍しいものをどっかから掘って来るらしい。(掘りゃせんだろw)
で、見ているうちに、つい手が出る。

これは「新発見」のベトナム産DTシンギング・クォーツ。Van Tung, Bac Kani Prov. Vietnam。
「新発見で商品化は世界初」ということだったので、「じゃあ世界初購入だね」とついポチッ。少し軽薄か。(うん軽薄)

125ミリとけっこう大きい。表面はざらざらしていて、模様も不規則。小結晶の寄り集まり?とも思えるくらい。

ところがサヌカイトの台に乗せて叩くとキンキンと澄んだ音が鳴る。
何ですかねこれ、とググってみた。そしたら唖然茫然飯三膳。(……)
そもそも「叩くと出る音」を表わす言葉は、ない。ないんですよ、これが。さらに「叩くと出るキンという金属的な音」を表わす言葉も、ない。何だよこれ。何か名前つけろよ。(誰に言ってるんだよ) 人間の認知体系はひどく粗密があるものですねえ。(大げさな)
梵鐘の音もこれ。風鈴の音もこれ。ピアノの音もこれ。鉄琴の(もういいよ)
たくさん利用しているのに、全体を表わす言葉がない。
そして、どうしてそういう音が出るのかに関して、体系的な理論もないらしい。具体的にどういうふうにしたらどういう音が鳴るとかの、実践的な経験知はあるけれど、それらを総合的に理論化できてはいないみたい。
金属的な音が――
ちなみに「金属音」でググると腸閉塞が出てくる。何だよこれ。恐いねw(寄り道すんな)
えーと金属的な音が鳴るのには、「硬くて弾性がある」ものがいいらしい。ヤング率=縦弾性係数とかいう科学用語があるけど、ようわからんのでほっとく。硬くても脆いものはだめ。しかしさあ、強度とか剛性とか硬度とか弾性とか靱性とか、いろんな用語がごちゃごちゃして、ややこしいよ。(文句多過ぎ)
さらに「減衰率」とかとかいう、ようわからんけど要するに音の伝わりやすさの問題もある。音波が吸収されずに進まないと音は響かない。密度が高く規則正しい結晶のものなら、減衰率は低くなりそうだということはおぼろげに想像できる。
じゃあ、硬くて弾性があり、稠密で規則正しい結晶構造のものなら、金属的な音がなるかというと、どうもそういうわけではない。現に「シンギング・クォーツ」というのは金属音が鳴る特別な水晶なのであって、普通の水晶は鳴らない。なんでだ?というのはわからない。「カンカン石」ことサヌカイトは、鉱物ではなくて岩石で、規則正しい結晶構造というわけではないのに金属音が鳴る。なんでだ? それにこの水晶、見掛けからするとあんまり規則正しい感じはしない。はて。

まあいいや。(何だよ放り出すのかw) 音も光・色と同じで複雑難解な現象のようですね。


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