貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

キツネ石

2023-06-10 12:10:57 | 国産鉱物

なんて買うやついるのかよ、と糸魚川の人には呆れられそう。
けど糸魚川になんて簡単に行けないし、行ったとしても拾えるかなんてわからないし。
ラーメン一杯程度で買えるんならいいじゃん。
見てみたかったんだもん。(いいよ言い訳せんでも)



まあさすがにこれは翡翠とは違うとわかる。たぶんわかると思う。わかるかもしれない。いやちょいと。(何だよ情けない)
透明度がなくて光がまったく入っていかない。「味の素」と言われる結晶もない。角張ってもいない。硬質感も重みももうひとつ。(まあ後付で言えば言えるわw)
けど実際糸魚川でこれ拾ったら少しどきどきしてしまうかもしれない。

キツネ石というのは特定の石の名前ではない。翡翠に似ているけど翡翠じゃない石。
糸魚川ジオパークのサイトには
《正式にはリストベナイトとよばれる石です。マグネサイト(白色)、ドロマイト(白色)、アンケル石(淡褐色)などの炭酸塩鉱物を主体とし、雲母(緑色)や石英(透明)を含みます。》
とあるけど、リストベナイトは正式な岩石名ではない。
アクチノライト、ネフライト、オンファス輝石などを含む混合岩石の場合もあるらしい。まあ翡翠でない石をいちいち分析したりはしないでしょう。
ツイッターで透明度のある美しい「キツネ石の磨き石」を上げていた人もいる。こちら。どんな鉱物なのだろう。

けど、「翡翠に似ている」だけあって、なかなかの色合い。別に騙してやろうとして石になったわけではない。勝手に偽物とするのは人間の傲慢。(大げさなw)
「長崎ヒスイ」と同様、面白い石として味わいましょう。
ちょっと磨いてみるかな。


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