介護者のY君が「良さげな店を見つけたよ」と誘ってくれたので、仙台の南町通りにある新しい珈琲店に4日の日曜日に行って来ました。近頃は、喫茶店でなく、アメリカ由来のコーヒーショップに行くことが多い私です。久々の喫茶店、陶器の珈琲カップに落ち着いた店構えで、テンションが上がりました。値段もリーズナブルで、喫煙席もちゃんとありました。ちょっとニヤリとしちゃうお店でした。椅子も動かせて、車椅子でも入れるお店です。
とはいえ、心筋梗塞で倒れてからずっとタバコを吸わない私です。それ以前はコーヒーと言えば、タバコの煙が付き物でした。だから近年禁煙の店が増えて、残念に思ってました。まあ、受動喫煙の危険性があるから仕方ない流れではあるんですが、私の個人的な好みで言えば「喫茶店は、健全な場所ではない」と思います。退廃的な場所が喫茶店の文化にふさわしいと思う世代。文庫本片手にタバコふかし、小さな音量でジャズが流れている。メニューもコーヒーと紅茶、軽食もサンドイッチとナポリタンしかない店、こんな店があれば最高です。気づいた人がいるかもしれませんが、そう村上春樹の小説に出て来そうな店が理想です。
喫茶店は「不健全」という指摘。私も同じ世代ですね。それは音楽にもありますよね。やはりロックとか「陰」があって「健全な」音楽じゃなかったですもの。しかし、最近はスーパーのBGMで「こんなのかかっている」と思う物もあって、しっかり市民権獲得してますものね。クラッシュには少し驚いて、ストロベリー・スイッチ・ブレードにいったっては、誰が選曲しているのかと思ったりします。
本当、ロックもすっかり市民権を得て、シンガーたちも丸くなりましたね。