姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

現状を把握し、分析し、洞察して作り出す「レジリエンス授業」 ~そこにプロの視点があるかどうか~

2020年01月08日 | 保健室コーチング
レジリエンスコーチ養成コースの最終講に向けての課題は、
 
「授業づくりと実践レポート」
 
単なる授業の報告と実践の気づきではありません。
 
授業の内容云々を問題にしたレポートではありません。
 
 
授業の内容ではなく、対象の現状をどれくらいしっかり把握し、分析し
 
指導内容を検討し、その授業をつくったのかを示す「授業構成シート」「授業構想マッピング」と授業の内容の整合性を見るのです。
 
 
 
養護教諭の保健指導では、自分がやりたいことや伝えやすい事、
 
最近のトレンド、すでに指導案があってすぐに取り組めるもの、
 
目新しくて目立つもの、見栄えの良いものをやりたがる傾向があります。
 
 
子どもたちのためといいながら、そこに子どもは不在ではないかという実践例はたくさんあります。
 
何かやらなきゃいけないからやる
 
評価されたいからやる
 
・・・・それって本当に子どものためですか?
 
あなたの自己満足ではないのですか?
 
 
HMレジリエンスコーチ養成コースが目指すのは
 
形だけの見栄えのよさにとらわれた実践ではありません。
 
 
 
しっかりと子どもたちの現状を把握し、現象から問題の本質を見極め、
 
そこから指導内容を構成できる「プロ」です。
 
 
そのためには、問題の本質を見極めるプロの洞察力が必要!
 
HMレジリエンスコーチ養成コースの受講生の
 
プロとしての洞察力は、保健室コーチングアドバンスコースまでの学びと現場実践で
 
その基礎ができています。
 
あとは、どのようにその現状を洞察し、分析するかという「思考法」が必要。
 
HMレジリエンスコーチ養成コースでは、
 
その思考法を、1講から3講までみっちりとトレーニングしてきました。
 
自分の人生と今をつなぐメッセージ、育てたい子どものチャンクダウン、どんな力をつけたいのかというチャンクダウン・・・・等々。
 
厳しい内容にしっかりとついてきた受講生さんたちの授業プランは、
 
本当に素晴らしいとしか言いようがありません。
 
 
 
1月11日からの HMレジリエンスコーチ養成コース3期最終講にむけて、
 
授業実践報告の課題が続々と届いています。
 
その中で、再受講して下さっているベテラン養護教諭のN先生の実践報告のことばが、
 
心にしみたので、抜粋してご紹介します。
 
 
・・・・・・・・・・・・・・N先生の授業実践報告から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
【授業のパワー】
 

「育てたい力」「○○力のチャンクダウン」から5年・6年の「現状」を書き出し、

授業構想ワークシートを書き、

授業構想のマッピングシートを悩みながら完成させて授業に臨んだ。

 

授業の流れはほぼ一緒でも,

学年によってターゲットの現状が異なると

こちらの想いも微妙に異なり、

当然、子どもたちの反応も違い、

これはこの子たちとわたしの授業だとライブを実感した。


授業は45分間で学級全体に伝えたいことを伝えられるので

クラス全体の雰囲気を一時的にでも変えることができるし、

ふだん保健室に来ない子にも伝えられるお得感を感じた。

 

授業でのやりとりで、

予想しなかった一言や反応が授業に勢いを生み出したり、

深い共感をもたらしたりと、授業ならではのパワーを感じた。

 

子どもたちの感想を読んで気づかされたこともあるが、

なにより、しっかり考えて授業を作ったことで、自分自身の授業の振り返りが深いものになったと思う。

授業を考えるのはしんどかった。

でも、子どもたちの反応や気づきがうれしくて、

彼らの心にほんの少しでも何か残ったら、取り組んだ意味があると思っている。

 

学校統合まであとわずか。

この学校で私ができることを考えて、実行します。

 姫先生。いつも、おしりをたたいて追い込んでくださり、ありがとうございます。

たかだか1時間のこの授業に取り組む中で、

ふと、

姫先生が保健室コーチングの講座にどれだけの想いや熱量、労力を注がれているのかと考えて、

愕然としました。

育てていただいて,感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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