姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

傾聴という場面でおきる摩訶不思議な状態を体感。エンパワーメントNLP最終日

2013年06月03日 | 保健室コーチング

   


3月から開催していた 第3期エンパワーメントNLP7日間コース 6月2日は 最終日を迎えました。


毎回 受講される方々がお持ちの課題によって その場に必要なワークが フレキシブルに変化するのが ハートマッスルトレーニングジムの講座です。


最終講のメインの内容は 「NLPの言語の使い方」でした。

NLPでは 入力装置としての五感がとりいれた情報そのものを「アナログデータ」が、脳内で情報処理(省略 一般化 わい曲)された言語データを「デジタルデータ」として とらえます。

私たちは 出来事、体験の際に 五感でとらえた情報をすべて言語にすることはできないので 脳の中でその人独自の情報処理をして 言語にしているのです。

つまり 私たちの言語というのは 「真実そのものを正確に表現することはできない」(うそを言っているわけではないが非常にあやふやなものである)ということになります。


その視点を持って 「傾聴」ということを考えると

自然と 何を どう聴くのかということとがわかってきます・・・7. これは非常に大切な視点です。


コミュニケーションやコーチング、カウンセリングの入り口として 傾聴を学ぶ人にとっては いわゆる 傾聴スキルというものは 必要ですが

それにとらわれるあまり そのことが 逆にアプローチ全体にマイナスを作用する場合もあるんですね。


傾聴において 「こうあるべき」というスキルにしばられてしまうと

人によっては アプローチが機能しなくなるという場合が起きていることを、これまでも おつたえしてきているのですが

今回の最終日では そのことを 独自のワークで体感していただくことができました。


これは コーチング、カウンセリング、日常のコミュニケーションを「心理学」という視点だけで見ていると 決してわからないことです。


 アプローチする側と相手側の間にどのような想念の流れがあるのか?というより深いレベルで見ていく必要があるのです。


受講生Cさんは これまでも様々な学びをされてきた方で 特に傾聴については 「相手の気持ちに寄り添う」「うんうん、とやさしくうなづく」「おうむ返しをする」「相手との角度は45度」

などの いわゆる傾聴スキルを身に着けた方でした。


擬似の状況を作って クライアント役の方の傾聴をしていただくと

「うなづいたり相手の目を見た瞬間に、相手と同一化してしまう。(想念レベルでいうと 相手の想念を取り込んでしまう)」ということを体感されました。


 この状態では 自分と相手との区別がなくなり 下手をすると相手の負の感情を増幅させてしまう可能性があります。

 相手の心の中の塊や思い込みを引き出すとういうより相手の中に入り込んで 取り出してしまうとう状況です。


 ワークをしながら その瞬間に気づくCちゃん すごいです。

 「あ、これだ これだ。これがその瞬間だ」って気づくことができるんです。

 彼女の自分と向き合い続けた学びの積み上げが それをさせたと感じました。


そこで これまでの「傾聴スキル」をあえて 崩しての 傾聴をしてもらいました。


「あ、これなら 楽。今までこんなにかかわる相手の影響を受けていたから 自分自身の状態が悪かったり その影響をさらに娘が受けていたんだ~」となっとくされていました。

Cちゃんは 自分のコミュニケーションのパターンがどうやらひととちがうらしいとはわかっていらっしゃって 

これまでもご自身でも様々なチャレンジをしてこられた方でしたので その積み上げがあっての今回の気付きなんだなぁと感じました。


 このワークに関わってくださった同じ場にいた受講生さんたち。

 楽しいアドバイスもたくさん飛んできました。

 一人のワークをみて みんながより深い アプローチに気づく。


 それは 本当に深いレベルで人の仕組みを学んで体験してきたからこそできるんだなぁと あらためて 今回の受講生さんの素晴らしさを実感しました。

 同じように T美ちゃんの傾聴パターンも見ていきました。

 彼女は また Cちゃんとは違ったパターンで相手の内面の情報を読みに行き、その相手の中にアソシエイトしてしまうことで 自分自身の状態が保てなくなるということを繰り返していました。

 彼女にもやはり 影響を受けにくい対応の仕方をやっていただきました。

 「うわ、全く違う、楽~ 会社での電話対応も楽になる~」との感想。


 これはこうやってやるもの、という一般的なスキルにとらわれるのではなく、

 もっと人間の深いレベルを観察しながら その人の無意識のコミュニケーションパターンを受講生自身が実感するというワークを提供することで その人のアプローチの能力は格段に上がっていきます。

 (残念ながら 多くのコーチやカウンセラー、NLPトレーナーですら、このことに気づいていらっしゃらないのです。。それよりどんな資格を持っているかどうかのほうが大事な人は多いです。)

 

 言語アプローチでは 傾聴の関連として「メタモデル」という手法(保健室コーチングでは確認質問)の練習をしました。

 これは使い方によっては 相手を追い込んでしまうのですが

 それでは 相手は二度と心を開きません。


 相手の中の「塊となった情報」「デジタル化された情報」を

より客観的事項(アナログ)に砕いていくことで 言語になる際に失われてしまった情報や自分独自の解釈で固めてしまった思い込みを砕いていくというコミュニケーションの方法です。


 傾聴しながら メタモデルを使うだけで 思い込みが外れることが多々あります。


 このスキルが機能するためには 相手の話に対して ニュートラルな状態を保ち続けることが必要です。

 感情だけにフォーカスした傾聴では 見落としてしまう 聞き逃してしまうのです。

 「相手と自分の感情を分ける」「ニュートラルを保つ」とは コトバではよく伝えられる概念ですが 

それをちゃんと体感できる形でお伝えしています。そしてどうやったらその状態を作っていくことができるのかもお伝えしてます。

エンパワーメントNLP、保健室コーチングを学と アプローチの基本である傾聴が 大きく変化します。意識のシフトが起きます。)


 第1講初日、正直 「こりゃ大変な状況をもった受講生さんたちだ。本当はいったい何を求めているんだろう?一番必要なことは何だろう」という 

これまでにない疑問とともにスタートしたコースでした。


 しかし 2講 3講 最終日と 進めるうえで みなさんの意識の変化が著しかったです。気づきも半端じゃなかったです。

 このメンバーがこのタイミングで出会ったこと そして このタイミングで この方たちから 学ばせていただいたことの大きさ。

 全員が 波動ワークの体験者であったため 波動理論とNLPの関連性を十分理解できたために実現した 深いコースでした

 感謝せずにはいられません。

 みなさん 本当にありがとうございました。

 


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