私は、日本メディアリテラシー教育推進機構、愛知メディアリテラシー教育す新機構のメンバーとして、現職時代からメディアリテラシーに取り組んできました。
取り組み初期のテーマは、「テレビや雑誌」がテーマでしたが、数年前からは、インターネット、そして、ケータイへとその重点が変化しています。
昨年度あたりから、ネット問題に関する研修依頼や講演依頼をいただくようになりました。
来週、安城市 S中学校(生徒・保護者向け)と 岡崎市 K小学校(保護者向け)で、子どものネット問題に関しての講演をします。
4月に、青少年インターネット環境整備法が制定されました。
私自身は、小学校勤務時代(扶桑町Y小)で、2002年に、子どもたちのケータイ問題に総合的な学習へのかかわりとういう形で取り組みました。
当時は、小学生でもまだほとんどケータイ電話を持っていない状況でしたが、地域の中学校の生徒指導・養護教諭の先生のご協力をいただいて、小中連携の形で実施し、子どもたちの手で「ケータイマニュアル」を作成し、町内の生徒指導連絡協議会などへ配布しました、。
あれから、すでに7年。
子どもたちを取り巻くケータイトラブルも低年齢化し、また、より深刻化しています。
ケータイ電話が、電話機としてではなく 万能の情報ツールとしてインターネットにつながるようになってから、想像もできなかったトラブルが発生するようになりました。
単に「ケータイは子どもたち必要か 必要でないか」という二元論でのお話はしていません。
社会の中で、どんな事件が起きていて、どんな危険があるのか・・・だから木をつけようという話ももちろん大事です。
それだけだったら、警察の方でも話せるのです。
私は、実際の現場で、子どもたちが起こしていた、または巻き込まれていたトラブルと、その背景にある心理状態を脳の仕組みからお話しています。
どうして、いじめの文章とわかっていてそのメールを「見てしまうのか」
どうして、デジタル文字ではミスコミュニケーションが起きるのか
禁止法だけでは、どうして、対応がうまくいかないのか?
そんなこともお話しています。
ケータイの問題はケータイだけの問題ではなく、多くの問題が絡み合っています。表面に出てきている問題を取り上げて、大人の視点だけでどうするかということだけでは、うまくいかないことも多くあります。
特に、中学生には、存在承認とケータイの問題という深い部分にも切り込んで彼らに問いかけています。
今。ケータイを取り巻く事件が増え、注目が集まっている時だからこそ、もっと深い視点でこの問題について考えていくときなのかもしれません。
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