姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

自分を発信源として考えるための質問

2022年10月18日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは
「自分を発信源として考えるための質問」です。

 

日常の中で、思い通りにならない、とても苦しいと感じている時
どうしても愚痴や不満が出てしまいます。

最近は、変な事件もいろいろ起きていて
事件を起こした人の言い分を聞くと、「え?」と思うようことも多々あります。

学校や家庭や職場でも、思い通りにならないことは多々あります。
周りが変わってくれることばかり望んでいるうちは、時間ばかりがたち
不平不満が募ります。


その間に、状況が悪化し、
周りが原因で自分がこうなったという思考はさらなる妄想も生み出します。

保健室にやってくる子どもたちも
時にこのような状況で相談にやってきます。


思考の矢印が、周りから自分に向いている時は
周りが変わってくれないからという「妖怪クレナイもん」が大きくなっています。

もちろん、学校としては、外側への働き掛けも必要ですが
長い目で見て、そればかりでは、その子の生きる力は育ちません。


「妖怪ツクシてあげ騎士(ナイト)」に同一化した大人は
その子の周りばかりを変えてあげようと身を尽くし
子どもの主体性を奪ってしまいます。

矢印が自分に向かっていると考えているうちは

「妖怪せいデンデン」に取り込まれ、
自分を「被害者」の位置に置き続けます。

妖怪さんはだれの心の中にもいますが、
いったん、この妖怪さんと自分を区別して
本体である自分から矢印を
外側に向ける思考(主体的思考)ができるようなかかわりが必要です。


その思考を促すのがコーチングアプローチです。

相手の現状をしっかりと聴くことは前提ですが
感情ばかりにフォーカスしないこと。


感情を何とかしようというアプローチに
偏ってしまうからです。

現状を客観的に聴くことで相談者の思考の混乱を整理する
という傾聴が必要です。

今の現状をどう変えたいのかというゴールを設定し
次のような質問をします。

「今、あなたができることは何ですか」
「自分から働きかけるとしたら、どんなことがありますか」
「まず何からやり始めますか」


こうした質問が、新しい視点と空白を作ります。
これが、自分が発信源であることを前提とした
主体的思考と行動を生み出します。

問題をチャンスに変えていくには
相談者自身が「矢印を、自分から状況に働きかける」
という主体的思考ができることが大前提です。

現状を変え、未来を作り出すのは
自分自身であるという意識こそが「主体性」


誰かに言われたことを進んでやるというのは
「積極性」です。


桑原は、講座や講演でも
カウンセリングとコーチングを分けて考える必要はなく
今、この瞬間、相手の脳内で何が起きてるのかを洞察し、
一番必要なかかわり方をすることが大事とお伝えしています。

心理学の資格を持っているからとか、コーチングの資格があるからとか
カウンセリングの資格を持っているとか

そんなことが大事なのではなく

どれくらい「人間そのもの」を深く理解したうえでの

かかわりができるか

自分の資格や知識やスキルに寄りかかっているうちは
本当に必要なアプローチはできないと思っています。

資格やスキルや知識が人を変えるのではありません。

その場その瞬間に、一人の人間としての自分が
どうあるのかということに尽きると思っています。


そのあり方になったとき、最適解としての
スキルや知識や理論やツールが生きてくるのです。

 


それでは、今日も
素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年9月21日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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p.s. 新教材について、中部経済新聞社に取材を受けました。

 

 



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