姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

アプローチグッズのモニター報告です。生徒の内的理解をすすめるアプローチ!

2014年06月04日 | ハートマッスルレジリエンスメソッド活用

 【2014年の記事】

 

 新しく開発したカード「あるあるレンジャーカード」のモニター報告です。


 保健室コーチングアドバンスコーチ Y先生から 生徒へのアプローチの報告が届きました。

 対象は 中学2年女子、教室に入れない別室登校生(週に2日ほど登校)だそうです。

 以下、報告です。


【実践報告】

勉強が嫌いで登校してもしゃべっているか部屋の中を眺めていることが多い生徒です。 

「先生と遊ぼうよ」と言って、その部屋でやってみました。

「私は夢があるんジャー」 「なまけものレンジャー」

「わがままレンジャー」の3枚を選びました。

彼女の夢は、高校に行くことです。それも全日制です。

兄姉が定時制のため、なおさらのようです。

「わがまま」は、自分でも学校に来ないことをわがままだと思っているようです。

そして、自分に一番あっているのが「なまけもの」のようです。

自分の部屋は、手の届く範囲にゲームがあり、漫画があり、お菓子がありという生活を送っているようです。

そのとき、

別室を担当している支援員が

「○○ちゃんは、『いいたいことがいえるんジャー』もあてはまるんじゃない?」と一言あると

「そうかな~」と、うれしそうな表情をしました。


今後、どのような自分になりたいか聞いてみると

「はなしをきくのがうまいんジャー」「さいごまでがんばれるんジャー」を選びました。

面倒くさいことや我慢しなければいけないことを避ける傾向にある彼女は、

自分をよく知っているなと感じました。

きっかけさえあれば、変われるのかなと思ったひとときでした。

【報告終わり】


 Y先生ありがとうござました。

  アプローチグッズの目的は 何らかの結果を出したり、子ども自身がすぐに行動を変えるとか

 そういうものではなく、相手の内面をいっしょに見ていくこと。

  話きっかけであったり、自分の内面にきづくきっかけであったり。

   Y先生は、この子と「遊ぶ」感覚で、

  その子自身にその子の内側をゆだねるという形で関わってくださいました。

 「相手の問題を解決してあげよう」とか「助けてあげよう」という想いは

 相手の中の依存心を引き出すだけ。

 それが無意識の想念の相互作用です。

 カードを使うことのメリットの一つは、ついつい「何かしてあげたい症候群」の支援者が

 ただ、相手の問題をグッズを介すことで、相手の中にある「チカラ」を信じて、

相手にニュートラルニ関わることができること、

 グッズを体験された多くの方が、

 「何かしなきゃって気負わなくても、相手が勝手にあれこれ気づき出す。相手を信じるってこういうことなんですね」

 とおっしゃるわけは ここにあります。

 保健室コーチングのコースなどでは、よく受講生さんお伝えするのですが 

 「何か結果を出さなきゃ、何か原因を聞きださなきゃ、受け止めなきゃ、。。。なんて思っていませんか?

 相手のためと言いながら、実は自分が受け容れてほしいだけなんだよ」

 結果を出さなきゃ、価値がない。

 結果を出すことで、自分の価値を感じたい。

 してあげたいのは、本当はじぶんがそうしてほしいから・・・・・。

 それが悪いことではなく、

 それを認めないことが、様々な問題を引き起こすのです。

 相手を「してあげる存在」としてみることは

 相手の育つ可能性を つぶしているに過ぎないかかわり方なんですね。


 


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