SFはめったに読まないのですが、“星を継ぐもの”があんまり有名な作品(らしい)ので一度は読んでみようかなと。
で、シリーズになってるあと2冊をすぐに追加で買って一気読みしたわけですが。
ものすごく面白かった・・・と言うより、
どうにも納得いかなくて、
結局何が言いたいのよと思って最後まで付き合ってしまった・・・という感じです。(読んでる間は面白かったです・・・)
これ、作者の策に完全にはまってますね(笑)
あまりにも楽天的というか、アメリカ万歳!科学万能!で終始して、葛藤がなさすぎて。
最初からそういう結論出してるなら書かなくてもいいんじゃない?
書いてみないとわからないから書くんでしょ?とか思っちゃうんですよねぇ。
スタンスが違うんでしょうね。
威張ることも戦争も知らない巨人が地球人の入れ知恵でガツンと一発くらわす言い方をして
「地球式に押しの一手で行く気分はどうですか?」と聞かれ、
「何というか、その・・・もりもりと力が湧いてくる心持だよ」と答える。
これ、権力という麻薬の吸い始めじゃないんでしょうか??
(そしてこの作中の国連には日本はかけらもない(笑))
ま、理屈こねずに楽しむとして、最後にまた分からなくなっちゃいました。
作中の世界の一部が時空の円環の中に閉じ込められ・・・この程度ならネタバレにならないと思いますが・・・
主人公達はそれを外側から見ているように書かれていますが。
その円環の経緯には主人公達が分かち難くかかわっているので、繰り返される円環の中には主人公達も
未来永劫登場しなくてはならないのでは?
つまりこの作品丸ごと永遠の円環に閉じ込められたということでは??
すると結びのけっこう長い部分はいったいどこに位置することが出来るのでしょう????
てなことで、今ちょっと頭がグルグルしてますWWW
(SFというジャンルのルールを知ってれば問題ないんでしょうか?)
ホーガンには他にもたくさん作品があるようですが、ここでこの世界が閉じているとなると、
これ関連のものを書く限り、後は何を書いてもコップの中の嵐にしかならないのではないか?とか。
それとも他の作品の中でその解に触れているのだろうか・・・読んでみないとわからない・・・とか考え始めると・・・
これはもう、完全に作者の術中ですね