死ねないリスク

以前の記事に登場したFP(ファイナンシャルプランナー)の露木さんには、
私の生命保険を担当していただいています。

露木さんのお勧めは、可能な限り終身保険部分大きくすることです。
これにより、保険に貯蓄性をもたせることができるからだそうです。
ただし、保険料は保険金額が同額なら定期保険より高くなりますので、
必要な額と懐具合によっては、
適度に定期保険を組み合わせる必要はあると思います。
ただ、遺族年金などを計算に入れると、
必要額以上の保険に入っているケースが多いそうですので、
見直すことで終身保険部分を増額することは可能な場合が多いはずです。


さて、本題ですが、露木さんと以前、「死ねないリスク」について話したことがあります。

「死ねないリスク」とは、大病や事故から生き残った場合に、
後遺障害の程度によっては、働けなくなることで、
むしろ家族に経済的負担をかけてしまう可能性のことです。

住宅ローンの団体信用保険も含めて、
生命保険のほとんどは、死亡時に支払われます。
そして、死なない限りほとんどの保険の保険料は支払いつづけなければなりません。
つまり、死なないで働けない体になると、収入は断たれるのに、
住宅ローンや生命保険の保険料は払いつづけなければなりません。
払えなければ、我が家を失う心配もあります。

なんと恐ろしい。

では、どうしたらいいか。
ちなみに、「露木さんと話した」とかいいながら、
ここから先は私の意見です。
露木さんの意見にご興味のある方は、直接露木さんに聞いてみて下さい。(笑)

私の考えとしては、
1.一定額の貯金は必須。
2.入院中については医療保障を手厚くして、差額を収入の足しにする。
3.それ以上の期間は所得補償を検討する。
です。

1はいいとして、2、3には説明が必要でしょうか?

医療保障はいわゆる入院保険金のことです。
入院1日につき、5千円とか1万円とか出るやつです。
医療費は社会保険を使った分については、
自己負担も一定額以上は申請をすれば返ってくるので、
例えば長期入院になった場合、

(入院保険金1日分×30日)-1ヶ月の最大自己負担額

が実質的な収入になるわけです。

所得補償は事故や病気で働けなくなったときに
それまでの所得を補償してくれる保険です。
保険会社によって補償してくれる期間が違います。
日立キャピタル損害保険会社の長期所得補償保険(LTD -Long Term Disability- )は
最長60歳まで補償してくれます。


まあ、健康でつつがなく人生を終われれば、こんな心配は無用なんですがねぇ。

わたしは 「保険は自分の負けに賭けるギャンブル」 という意見に賛成ですから。

みなさんは、杞憂に思われるでしょうか?
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