東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

2(4)拍子と3拍子

2009-04-26 23:14:49 | Weblog
 コンサートやカラオケで手拍子する場合、日本ではとかく、もみ手拍子という形で何でも2拍子、4拍子になってしまいがち…3拍子や裏打ちで手拍子するなどは皆無に等しい。2拍子、4拍子は農作業のリズム、3拍子は馬に乗ってギャロップで駆けるときのテンポと言われ、日本のリズムは農耕民族であることに由来するものとのこと。
 いや、「日本には337拍子があるではないか」と反論されるかもしれないが、音楽的に解説すると、337拍子も4拍目に休符が来ており、4拍子であることは明らか。

 しかし一方で、お隣りの韓国では、農耕民族であるにもかかわらず、その伝統音楽の9割以上は3拍子である。もちろん、有名な「アリラン」や「トラジ」などもそうである。 
 このような違いはどこからきたのであろうか。 韓国は、北方からの騎馬民族侵略の影響と思われるが、単純にそれだけでは説明できないのではないだろうか。
 淡白な日本人と違って、感情豊かな民族であり、過去幾度となく他民族から侵略されてきた歴史の恨や、悲哀な思いを表現するのに3拍子が適していたのだと思う。

 3拍子は感情的、感覚的なリズムで、さらに自由自在の不思議なビートでもある。非常にテンポの早い物から、ゆっくりしたものまで、また、にぎやかで楽しいものから、悲しいものまで豊かな表現力を有している。誰もが知っているアメリカ国歌やイギリス国歌も3拍子であることをご存知だろうか。まるで2拍子のような曲想をも、自然に表現できる変幻自在性を有している。

最新の画像もっと見る