藤川投手来期へ向け魔球(カットボール）習得完了へ

　藤川球児投手、習得中のカットボールをＷＢＣでも投げることを明かした。直前の練習試合のロッテ、巨人戦でも試投してその完成度を確かめる事で、世界を相手に不動のセットアッパーの地位を築く基礎固めにしたい模様である。
　ブルペン入りは例年同様、２月１日のキャンプインを予定していて、「ボクはいつも早くできるタイプなんで、練習試合初戦日までにケガなく、きっちり準備していくだけです」と力強く語ったという。
　新球を試す絶好のタイミングも見つけた。練習試合の相手は１２球団選抜（２月２４、２５日、ヤフーＤ）、ロッテ（同２６日、ヤフーＤ）、巨人（３月１日、東京Ｄ）との連戦で、４試合あるうちに必ず訪れるであろう登板機会で、持ち球の１５０キロを超えるストレート、フォーク、カーブに続く魔球の出来栄えを見極めるつもりな様である。
　実はこの魔球のカットボールは、日本球界でのカットボールの名手であるハマの番長・三浦大輔から握りを教わったというボールで、三浦投手の男気に報いるためにも、オフに着々と完成の域に近づけている。
　来期はこのままでは今期のような快投は望めない事が藤川投手自身も理解しているからこその新魔球習得である。
　是非来期は完成した魔球でより進化した球児を見せて欲しい。