若干17歳という若さで全日本代表候補入りし、生まれ故郷でもある北京での五輪出場を夢見たバレーボール少女が、18歳でがんを宣告され、「もう一度コートに立ちたい」とつらい治療に耐えたが、病床でつづった自伝の出版を待たず、先月、21歳でこの世を去ったことが分かった。
そして今日、17日から、その北京五輪への世界最終予選が東京で始まる。
亡くなった女性は横山友美佳選手だ。
187センチの長身を生かした攻撃が持ち味だった。
家族の事情もあって中国から甲府市に移り、日本国籍を取得した後に、バレーボールの名門・東京の成徳学園高(現下北沢成徳高)で活躍し、04年、高校の先輩でもあり、現日本代表の木村沙織選手とともに、最年少の17歳で日本代表候補に選ばれたのだが、運命は彼女を翻弄する・・・。
2005年3月8日、横紋筋肉腫というがんがみつかり、発見時にはすでに骨髄に転移していたのだった・・・。
しかし彼女は持ち前の頑張り精神で、病院内の学校に通い、見事に早稲田大に合格し、手術と抗がん剤治療、放射線治療に耐え、2006年2月に退院したのだが、そのわずか半年後、再び入院することになった・・・・。
そして・・・まだ21歳の若さで天国へ旅立った・・・。
彼女の思いをボールにこめて!五輪へ行け!