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学校に自由を! 10.31集会

2009-10-31 | いってきました
10月31日(土)13:30~ 永田町の社会文化会館ホールで行なわれた、「学校に自由を!10・31集会」に行ってきました。

       

パネルディスカッションは「問いなおそう━『NOと言えない学校』」というタイトルで、東京新聞記者の田原牧さん、新潟大准教授の世取山洋介さん、弁護士の新村響子さんが、「君が代・日の丸」強制裁判について語られました。

新聞記者の田原さんは、会場の雰囲気を「巨大な職員室に呼びつけられたみたいで、居心地が悪い」と言いながら、被処分者の教師が今、現場で若い同僚から「なんでムキになっているのかわからない」と言われている、つまり30代、40代の若者が「日の丸・君が代」強制についての関心がないというところに本質的な問題があると、新聞社の同じような雰囲気を引き合いに出しながら話されました。

2005年に弁護士になって「日の丸・君が代」強制訴訟の弁護団に入った20代の新村さんは、自分の中学・高校時代は国旗・国歌に疑問も抱かなかったが、強制に反対しただけで教壇に立つこともできなくなるのはおかしいと感じるようになり、弁護しているとのことでした。

世取山さんは、憲法19条「思想・良心の自由」で一般的に闘うよりも、「教育労働者が追いつめられると子どもの声が聞けなくなる」「一律に押し付けられることによって、子どもが論争的な主題を学ぶことができなくなる」「国家忠誠を強制する国家忠誠儀式は、個人の自由な同意に基づいている立憲主義の基本と矛盾する」という論理を前面に出していくのが良いと指摘されました。また、教員の世界は特殊で、この問題がなかなか一般世間にわかってもらえていないと言われましたが、運動が広がっていかない問題点だと思います。

それにしても、新自由主義と新国家主義が結びついた東京の教育は、教師も生徒も管理職も息苦しく、教員採用試験の希望者も減る一方で、それは、結局都民が困ることなのですが・・。

                 

「意見広告」の呼びかけ賛同人の小室等さんの、発売禁止のフォーク「原子爆弾の歌」(別役実作詞)や、富山妙子さんの素晴らしい絵で構成されている「海の記憶」という戦争のスライドが、心に残りました。(文責/佐藤)

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