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ベーシック ・インカム - その意義と可能性 -

2009-11-30 | いってきました
11月28日 国分寺労政会館で行われた、
ベーシック・インカム ーその意義と可能性ー、講師 堅田香緒里さん(埼玉県立大学)」の講演会に参加しました。
参加者は約30名でした。



ベーシック・インカム(以下BIと略す)とは、すべての個人に、その生活に必要
な所得を、無条件で保証する政策構想です。
    - 誰に?    :すべての個人に
    - 何を?    :生活に必要な所得を
    - どのように? :無条件に 


新自由主義という名の弱肉強食の資本主義が、貧困・格差社会をまねき、
その結果、労働中心・賃労働を前提とした「労働」と「福祉」の結びつきが強い
保険・扶助モデルの福祉政策では、もはや貧困に対応出来ない状況になっています。
    - 賃労働では食べていけない(ワーキングプア)!
    - 保険はすべての人をカバーできない!
    - 生活保護は、10人に2人しか救わない(餓死者の発生)!

財源的には、BI支給額を1人・月額8万円とすると、各所帯の負担額は、
現行制度とそれほど変わらない「小沢修司氏(京都府立大学)の試算」とされています。

もし、BIが導入されれば、生きていく(死なない)ために、経営者に
    - まるで部品のように使い捨てられている
    - 賃金の引き下げ、過酷な労働条件
を押しつけられている現状からの脱却が可能となります。

つまり、人間の尊厳を奪われ、奴隷のように扱われている現状を変えるための、
一つの有効な構想だと思います。ただ現在、BI構想を唱えている政治家は、田中康夫氏くらいで、国民にもあまり広がっていません。
これから、本格的に普及していくことを期待します。(記:葛西)