反戦・平和のイベント情報

反戦、反改憲のための市民のイベント情報
スタッフの声他

九条の会 ~加藤周一さんの志を受けついで~

2009-06-04 | いってきました
6月2日に日比谷公会堂で行われた「九条の会講演会 ー 加藤周一さんの志を受けついで」について報告します。
主催者の発表によると会場には、2,000名をこえる参加者がありました。また「九条の会」数が7,443に増えたそうです。
              

以下、各講演者の話を記します。

井上ひさし氏
死んだ学生たちが言わないであろうことは、言わない。黙っていないであろうことには沈黙しない。それをすれば彼らを裏切ることになるからと加藤さんが言っている。私にとって憲法9条や生存権を定めた25条は親友中の親友。加藤さんから学んだように親友を裏切らない。

大江健三郎氏
「核保有国と非核保有国の信頼関係をつくらなければ何も始まらないというのが加藤さんの考え方だった」を紹介し、不戦を誓う憲法を本気で守り、それを周辺国に認めてもらえるなら、私は悲しみを乗り越え、生きていくことができると話した。

矢島 翠氏 
物書きは、エゴイストである。加藤がエゴをすてて、9条の会を立ち上げる運動に参加したことは驚きであり、今後の発展を期待しています。

奥平康弘氏
加藤さんと木下順二氏の戯曲を一緒に見たとき加藤さんが言った「こんなむずかしい芝居に、こんなに多くの人が集まるなんて、日本も捨てたものではない」との述懐が忘れられない。

澤地久枝氏   
加藤さんの「ある晴れた日に」の本を20才の時に読んだが、理解できなかった。
若い人を嘆くのではなく、我々老人が、若い人たちに理解できる言葉で、老人と若い人をつなぐ努力をする必要がある。 
東京のマスコミは、何の問題、事件がないかのような報道しかないが、地方では、住民の立場に立った報道がなされている。そのことを見、聞くことで地方に行くと、元気をもらえる。

小田さん、加藤さんがお亡くなりになりましたが、「九条の会」のゆるやかなつながりのネットワークを広げていきたい。
政権交代をしないと、日本は奈落の底に落ちる。今度の選挙では、絶対勝ちましょう。(文責/葛西)