H23.9.7 家内のリハビリを兼ねて長野の善光寺方面に小旅行をしました。
最初に訪れたのは世界遺産に登録準備中の富岡製糸場です。明治五年の創業という、歴史を感じさせる建物が正面に構えていました。
昼休み前の時間外でしたがボランティアの人が親切に説明しながら一緒に廻ってくれました。

正面の建物のアーチの一番上に明治五年とあります。明治政府が殖産興業のためフランス人技師を招いて創立したものです。明治五年とは驚きですね。

建物は木造赤レンガ積です。木も当時のものがそのまま残っているそうです。この建物は繭の倉庫だったということです。赤レンガは大小のレンガを交互に積んでいくフランス式だそうです。

操糸工場の屋根頂上に飾りがありますが、当初菊の紋にする案があったそうですが、このような太陽と波の図案になったそうです。当時の人の意気が感じられます。
次に妙義山の近くにある貫前(ぬきさし)神社に行きました。ここは道から下った所にある珍しい神社だそうです。

その後、妙義神社にも。ここは天皇家とも関係ある由緒正しい神社だそうです。この横から妙義山に登る道が付いています。

山道をドライブして、端の方の駐車場から見た妙義山。

向こうの方に荒船山が見えます。右端は断崖になっているそうです。↓

この日はかんぽの宿磯部に宿泊。
H23.9.8
車を一時間ほど18号線を運転して信越本線の横川駅まで行き、隣接している碓氷峠鉄道文化むに行きました。
ここは、鉄道での碓氷峠越えの難所を記念して建てられたもので、アプト式鉄道、機関車の展示・説明が沢山ありました。新幹線が出来てからはこの鉄道は横川・軽井沢間が廃線となっています。

アプト式機関車の写真です。
線路の中央にラック(写真には写っていません)があり、それに機関車側のピニオンがかみ合って動力を伝え急な勾配の坂を登っていました。↓


懐かしいデコイチです。↑
鉄道文化むらから眼鏡橋まで昔の線路跡が遊歩道になっています。片道1時間半かかるそうなので老夫婦でリハビリ中の我々は車で眼鏡橋を目指しました。途中碓氷湖があり綺麗な橋が向こうにあります。最初眼鏡橋かと思いましたが違いました。湖岸に「紅葉」の歌碑がありました。

この曲線で鉄道線路の跡ということはないですよね。↓

しばらく行くと、本物の眼鏡橋がありました。これはすごい!この上に鉄道が通っていたのですね。

上に登ってみました。奥にトンネルが見えます。線路、枕木は外してありますが、単線用の橋です。遊歩道になっていて人が散策しています。

北側に複線電化された新線の橋が見えます。この新線も新幹線が出来て廃線になりました。ちなみに新幹線はこのづっと北をトンネルで走っています。

その後、軽井沢に行き見晴らし台に登りました。妙義山が遠くにかすんでいます。

長野県と群馬県の県境になっています。
インドの詩人タゴールの碑があります。アジアで初めてノーベル文学賞をもらった詩人で日本に何度も来られてこの地とも縁があった方だそうです。

その後、千曲川沿いの小諸に降りて懐古園に行きました。

小諸は島崎藤村の千曲川旅情の歌で有名なところです。懐古園のなかにも島崎藤村記念館がありました。
千曲川旅情の歌 島崎藤村
小諸なる古城のほとり
雲白く遊子(ゆうし)悲しむ
緑なすはこべは萌えず
若草も籍(し)くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡辺(おかべ)
日に溶けて淡雪流る
あたゝかき光はあれど
野に満つる香(かおり)も知らず
浅くのみ春は霞みて
麦の色わずかに青し
旅人の群はいくつか
畠中の道を急ぎぬ
暮行けば浅間も見えず
歌哀し佐久の草笛(歌哀し)
千曲川いざよう波の
岸近き宿にのぼりつ
濁(にご)り酒濁れる飲みて
草枕しばし慰む
この詩を読むと、高校一年生の時の国語の授業を思い出します。
天守台の跡です。↓

この日は小諸の布引温泉こもろという宿に泊まりました。
H23.9.9
朝起きてまず、宿の近くの布引観音に行きました。ここは、牛にひかれて善光寺参りの牛がいた所と言われ、牛が飾ってありました。


このお寺の奥にある建物は奈良時代の建立で重要文化財に指定されているそうです。↓

長野善光寺につきました。善光寺は日本100観音順礼満願の時にお礼参りに来るところといわれています。
100観音とは西国33ヵ所、坂東33ヶ所、秩父34ヶ所のことですが、我々は、西国は未完ですが坂東と秩父は終わりましたのでちょっと早めにお礼参りということになります。

大きなお寺です。ここはどこの宗派にも属していないということですが、天台宗と浄土真宗がお世話をしているそうです。親鸞聖人の大きな像がありました。


門前の商店街↓

その後、長野から西方向、山越えをして青木湖というところに行きました。ここは夏はキャンプで賑わう所らしいです。人に勧められて来てみたのですが、今日はほとんど人がいなくてひっそりしていました。湖水は綺麗で澄んでいます。
今回はここまでとして、中央道を通って帰りました。