帯状疱疹の記録の8回目です。
前回の7回目の記録から約9カ月経過しましたので,その後の状況を書きます。
H24.12.17 20回目の肋間神経ブロックでは最後の治療とはならず私の帯状疱疹の完治も年を越してしまうことになった。
この年の年末年始は家内の姉夫婦が九州から出かけて来ると言うので、どこか温泉にでも宿を取ってゆっくりする案が持ち上がった。急遽宿を探したが、さすがに大みそかは混んでいて良い宿がなかなか見つからない。そんな中、長男が近くの多摩センターに山晴(やまはる)というゲルマニューム温泉の宿があるというので調べてみたら、街中の小さな民宿みたいな宿ですが人工のゲルマニューム温泉で、湯治客みたいな人も泊まっていることが解りました。
ひょっとして万が一帯状疱疹にも効いたらもうけものとも考え、少なくとも悪化することはないだろうと思い、元旦はこの宿で過ごすことにしました。
ゲルマニューム温泉に入ってみると最初は何の変化もなかったのですが、夜になると何とピリピリ帯状疱疹が痛むではありませんか。
有機ゲルマニュームが原因か、または気のせいか解りませんが、少なくとも帯状疱疹の症状が改善されることはありませんでした。
平成25年1月22日 (277日目)
21回目の神経ブロック注射に国立のKペインクリニックに行く。残念ながら年を越してしまったが、前回の神経ブロック注射から5週間を経て帯状疱疹の状況の変化は殆どない。
変化がないのですから今回こそは最終回であろうと思っていました。
K医師からは前回と同じように「どうですか」と質問があり、「前回とほとんど同じような感じです。昼間動いているときは殆ど何も感じていないのですが、じっと座っていたりするとまだ何か少しだけあるという感じです。蚊が刺したのの10分の1くらいです。」
K医師:「神経の修復は続いていますから、よくなっていきます」
15分の安静の後看護師さんが次回の予定を先生が言われなかったので待合室で少し待っていて下さいという。少し待っていると次回は5週間後の2月26日ですと言いに来る。私;「前回の時に今日が最後になるでしょうと聞いていたのですが」。看護師;「それでは、もう一度先生に聞いてきますね」と言って診察室に聞きに行く。しばらくして戻ってきて、「先生は、自信があるなら今日が最後でも良いよと言われています」とのこと。更に看護師;「5週間後の予約を入れておいて、その時もう大丈夫という状況になっていたらキャンセルしても良いのだから予約だけは入れておいたらどうですか」
何とも腑に落ちない言い方である。こちらが自信があるかどうかではなく、前回の説明の仕方と違うので疑問に思っているのだが。
でも、仕方がない。ここで医師の意に反して止めてしまうわけにもいくまい。何せ私自身少しは異常を感じているのだから、完治というわけではないだろう。ただ、今後どうなるのか、完全に治るのか、それとも少し残ってしまうのか等もう少し説明して欲しい。
平成25年2月26日(312日目)
22回目の神経ブロック注射にKクリニックに行く。前回の注射から5週間たっているが帯状疱疹の状態は殆ど変化していない。注射の効果が出ているとは思もえない。
K医師;「5週間経ちましたがどうですか」
私;「前回とあまり変わりません。外に出て歩いたり動いたりしているときは殆ど痛みは感じていないのですが、家の中でじっとしているときはまだ少し痛みが残っています。とくに朝の寒い時に痛み、痒みを感じる事が多いです。今から暖かくなると良くなるように思いますが」
K医師:「暖かくならなくとも神経の修復は続いていますから、よくなっていきます」
これって、今日が最後の神経ブロック注射ということを言われているのかなと一瞬思う。しかし最後に看護師さんが次回は5週間後の4月2日ですと言う。
もうこの数カ月殆ど変化がなく、改善されているとも思えないのに、5週間毎の注射のみとはどのような事であろうか。注射が効果があるのならもう少し頻度を上げて注射をしたらよいと思うし、又効果が少ないのであれば、薬等の他の手段を併用するとかないのだろうか。
でも、少しでも治る可能性があるのであればここは専門医を信頼しお任せするしかないのかとも思い、指示通り又5週間後に来る決心をする。
平成25年4月2日 予約キャンセル
全く思いもよらないことでしたが、家内が脳梗塞になり近くの脳神経外科に緊急入院する。結果的には速い対応で一過性脳虚血発作の状態に留まり大事にはなりませんでしたが、私の帯状疱疹どころの話ではなくなり今回の予約は病院の了解をとってキャンセルすることにしました。
平成25年4月6日(351日目)
家内の状況が安定しましたので、再度Kクリニックに電話をして23回目の神経ブロック注射を受ける。
K医師の話では後2回、2週間毎の神経ブロック注射をして終了にしましょうとのこと。まだ少し症状が残っているがこれからも神経の修復は進んでいく人もいるとのこと。
この時点でも効く薬もあるが、私が薬の副作用もあり余り飲みたがらないので出さないとのこと。
東大の関山裕詩先生のクロニジンクリームについて聞くと、「この薬は東大の院内製造であるが、非常に効果が有れば製薬会社が製品化するはずなのにまだ製品化されていないという事は効果がそれほどでもないという事、自分自身(K医師)も関山先生を良く知っているが効果が良く出なかったと本人から聞いている」とのこと。結局推奨できないとのことみたいである。私としては読売新聞の記事とは大分違うなと思うがこれ以上は言えない。
平成25年4月16日(361日目)
国立のKペインクリニックに24回目の神経ブロックに行く。医師とは前回と同じような会話をする。帯状疱疹の症状は前回と殆ど同じで差は感じられない。K医師からは次回が最後という言葉はなかった。
平成25年4月20日
次回の神経ブロック注射で最後になる筈なので、その後の帯状疱疹後神経痛の治療をどうするのか、このままで良いのか、これくらいの痛み痒みは我慢することになるのか、再び症状が悪化することがあるのかどうか。現状では不快な症状がゼロではないが我慢出来ないこともない。いろいろの事が気になる。
そんなことを考えた末に、やはりダメ元でクロニジンクリームを試してみたいと思い、Kクリニックに電話して東大の関山先生への紹介状を次回の診察時に頂きたい旨を伝える。受付の女性スタッフは先生に伝えておきますとのことであった。
平成25年5月1日(376日目)
症状としてはこの半年くらい殆ど変わらず。普段は症状を感じていない時が多いが、寒かったり、忙しかったり、疲れたりすると左の肩、胸、腕など帯状疱疹が出た部分が痛む。時間によっては微妙に痒い時がある。
多分、今日が最後の神経ブロックかなと思いながらKクリニックに行く。
今日も同じように神経ブロック注射(25回目)をする。
現在の症状を私が話をするが、この症状が治るのか、治らないのか明確にはK医師の話がない。少しずつ良くなる人もいるがこのまま一生続く人もいるというようなニューアンスです。一方ではこのような状態で効く薬もあるので、気になるのであればその時は又来てくださいという事も言われる。
ただし、この状態から再度ぶり返してひどくなることは考えられないとも言われたので大分安心する。
東大の関山裕詩先生への紹介状の件については結局、前々回に話されたようにクロニジンクリームは推奨できないと再度言われて、紹介状は書いてくれなかった。
最後にK医師は、「神経ブロック注射は効果があるのは一年くらいです。丁度一年程たったので今回で一応の区切りとして今日が最後ということにしましょう」といわれる。
平成25年9月21日(519日目)
最後の神経ブロックを受けてから5月経過した。
神経ブロック注射も薬もなしに帯状疱疹後神経痛を観察してきましたが、現状では夏場の暑さのためか痛み、痒みは殆ど感じられません。神経ブロック注射を中止してから返って時間の経過からか少し良くなって来ているのが実感です。
ただし、全くゼロかと言われれば「ゼロと言えば嘘になる」というところですが、我慢できないことはない。
全くゼロというところまで出来ればなりたいが、このままで一生いってもまあ仕方がないかというところです。
いろんな事がありましたが、多くの方にここまで治療していただいた事に感謝です。