老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

老いてわかる「老い」

2022-01-22 09:20:40 | 老いの光影 第7章 「老人のねがい」
1780 老いは誰もが通る路

老いも死も
誰もが通る路

老いてはじめてわかった
老いそして惚けてしまった母のことを
思い出した

老いた母に
愚痴と怒りをぶつけたことがあった

老いてくると
思うように躰や足の動きは鈍くなり
飲み込むのにも時間がかかり
むせてしまう

老いになってはじめて
おふくろの気持ちがわかったとき
なぜ、あのときやさしくしてやれなかったのか、と

おふくろにやさしくできなかった分
これから老いの時間を
どう過ごしていくのか

死んだらおしまいだ
老い、そして老いをおえるまで
老い楽に過ごしていこうか










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2 コメント

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こんばんは (勿忘草)
2022-01-22 21:02:46
自分がまだ若い頃、高齢者が目をチョコチョコ擦っていたこと。
また、「この字が読めるか、読んでみろ」と言われて、どう言うこと?と不満に思ったりしたことなど、
今になれば、こういうことだったのかと理解できるようになりました。
自分がその時にならなければ、分からなかったことなのでしょう。
私も目が、どうも具合が悪く、今は擦りますね。
目も見えなくなって、人に読んでもらいたくなります。
返信する
そうなんですね (星光輝)
2022-01-24 19:15:29
勿忘草 様
コメントありがとうございます
半年余りブログを休み
こうして訪問やコメントを頂くと
元気がでてきます

ほんとうにその立場にならないと
わからないことがありますね
頭で思うのと
実際に体験するのとでは
大きな違いがありますね
返信する

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