老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1241;秋止符

2019-10-13 18:07:00 | 歌は世につれ・・・・

秋止符

「終」止符ではなく「秋」止符にした表現が憎い
恋は「秋」で終わった
いまの時代は 恋文も別れ文も
手紙ではなくスマホによる秋止符なのであろうか

「あの日の夏がなかったら」、という
たった1行のなかに どんな出来事があったのか

恋をしているときの紅葉は
美しく心にも映える

失恋をしたときの紅葉は
切なく悲哀(かなしい)色に見えてしまう

秋は別れ歌(詩)が多い

恋文には無縁だった自分
恋文も詩も
行間のなかに 
書ききれない想いが
埋まっているのかもしれない


秋止符
作詞:谷村新司、作曲:堀内孝雄、唄:アリス

1 左ききのあなたの手紙
  右手でなぞって真似てみる
  いくら書いても埋めつくせない
  白紙の行がそこにある
  友情なんて呼べるほど
  きれいごとで済むような
  男と女じゃないことなど
  うすうす感じていたけれど
  あの夏の日がなかったら
  楽しい日々が続いたのに
  今年の秋はいつもの秋より
  長くなりそうな そんな気がして

2 夢を両手に都会(まち)に出て
  何もつかめず帰るけど
  やさしさの扉を開ける鍵は
  眠れない夜がそっと教えた
  心も体も開きあい
  そこからはじまるものがある
  それを愛とは言わないけれど
  それを愛とは言えないけれど
  あの夏の日がなかったら
  楽しい日々が続いたのに
  今年の秋はいつもの秋より
  長くなりそうな そんな気がして

  春の嵐が来る前に
  暖かい風が吹く前に
  重いコートは脱ぎすてなければ
  歩けないような そんな気がして


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