老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

739;私の財布は硬貨で膨らんでいる

2018-05-05 04:06:25 | メトロノーム
私の財布は硬貨で膨らんでいる

老いた人のことを
老人と呼ぶ
老人は
「現世(いまの世の中)便利になったけど、わしら年寄りには棲みにくくなった」
とこぼす

田舎の駅は
駅員がおらず
切符が買えない
都会の駅は
自動発券機
話しかけてもしゃべらず
行き先(下車駅)はわかるのだが
どうしたらいいのか
戸惑ってしまう
後列からわざと舌打ちや小言が聞こえると
余計に焦り
硬貨を床に落としてしまう

それは自動発券機だけでなく
スーパーのレジのときも
同じく焦り
「658円になります」と
言葉をかけられても
小銭の種類と数がパット浮かばず
(5種類の硬貨の組み合わせ)
つい
夏目漱石や福沢諭吉を出してしまう
紙幣の数より
賑やかな小銭が手元に渡され
財布は膨れ上がり更に重くなってきた

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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過分な評価に・・・・ (星光輝)
2019-04-16 19:26:29
西風様

よくお袋の言われた
昔、子どもの頃1円紙幣があった

これからは電子マネーになる
老人は物が見えないと不安になる
電子マネーはお金がないと使用できない

いままでは財布のなかを見て
物を買うかどうか決めた

電子マネーも形を変えた財布
現金を持たずに買い物ができる
便利だけに落とし穴が恐い

コインの裏表
西部劇を想い出す
返信する
哲学的ですね (西風)
2019-04-16 17:08:11
「人生はcoinのようなもの」

no.1もno.2も
とても考えさせられて…、
哲学的だけれど、素直に入ってきます。
返信する

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