見えてきたもの

横須賀市久里浜のピアノ教室「音のアトリエ・YUKI」
　　教室ブログへ　ようこそ

2020年の教室のレッスンは、残り1週間となりました。
例年であれば、12月にクリスマス会を開き　
ファミリーコンサートやゲームで盛り上がるところですが
今年は、中止としました。

新型コロナという未知のウィルスとの闘いの中
オンラインという新しい生活様式が物凄いスピードで広がりました

しかし、どこかで何か満たされない物がつきまとい
その手立てをなかなか構築していけない自分がいました。

・物凄いスピードで新しいスタイルを身につけていく人
（もちろんそこには、計り知れないほどの努力があってのもの）
・頑なに自分のペースを守ってマイペースで進む人
・必要だと感じながらも、手を出せずにいる人
・悩み続けて心のバランスが崩れてしまった人

様々な考えを見たり、聞いたりしている間、
私は　アトリエの生徒たちの
健康状態、学校での様子、お家の人との会話、
レッスンノートにの書かれている字
レッスン中の表情、などを　
逃さずじっくりと見ていくことをしていました

自分が得意とする「心の中を読み取る」ことをしながら
やはり対面ならではの　伝わるもの　伝えられるものを
大事にしたかったのです。

それは、奏でる音にも自ずと現れますしね。

先日、受験で休会していた生徒ちゃんから
ある「報告」を受けました。
メールではなく電話です。
声が震えて電話の向こうで泣いていました。
このコロナ禍での遅れに遅れた授業。
様々な行事の中止。
不安と手探りの毎日を乗り切った心が震え
安堵と喜びでいっぱいになっていました

そして、最後に
「先生、いつから復帰していいですか？」

ありがとう、待っていたよ、その言葉。

ピアノが好き！という生徒がこうして
育っていってくれていることに私の心も震えていました。

来年も、子ども達の心をピアノを通して育てていきたいです。